怒りの心

私達の日常生活の中ではイラつく、ムカつく、頭にくる、なんていうことは日常茶飯事、怒りの感情は常にこみあげてくるものですが、これはほとんどの場合相手に対する感情の表現であり、相手の態度が気に入らない、思い通りにしてくれないなどの結果として怒りが爆発するのです。

怒りの感情は仏教的には煩悩であり、消し去るべきものですが、人間界には向上心を持つための大切なエネルギーであったりします。

例えば勝負の世界でも負けた者にとっては、負けて悔しいからこそ、勝って喜ぶ相手に怒りがこみ上げてきて、今度こそ負けるもんかという向上心につながるのです。

私達の世界では確かに向上心は必要ですが、私達の上の世界である天界では、毘沙門天は怒りの煩悩の象徴である邪鬼を踏むことによって怒りを抑え、その怒りのエネルギーを悟りのエネルギーに変えることを説いているのです。