不老長寿とは
不老長寿とは老いることがない事と何時までも長生きすることで、元気で長生き、健康で長生きなどの人としての願望。
素朴な願い
正月の初詣に寺社にお参りして、自分と家族のことを願う場合に、新たな一年を迎えるにあたって何を願うかは中々頭の中に浮かばなくて、それでも
- 元気で長生き出来ますように
- 健康で長生き出来ますように
- 病気をしませんように
などの誰でも願うような願い事をするものです。
病気になれば自分が苦しむのはもちろんのこと、周囲の人まで辛い思いをしますし、短命で亡くなるようなことがあれば無念の思いが残るでしょうし、残された者の無念さは尚更です。
幸せに暮らしたいと思えば、病気になったり短命であることを忌み嫌い、健康や長生きは幸せであるとして神仏に対する願いの対象になるのです。
寿老人
不老長寿の神として崇められている寿老人は七福神の中でも中国の道教の神仙であり、長寿を授ける神です。
七福神とは福をもたらす7体の神様の集合で、我が国独自の信仰として崇められている恵比寿天、大黒天、毘沙門天、福禄寿、寿老人、布袋尊、弁財天が宝船に乗って福徳を授けに来るという信仰のことです。
神仙とは中国では山奥で修行して神に近い存在となった者のことで仙人とも言い、山奥の仙境で暮らし、道教の真理を悟って不老不死を得て、仙術を自在に操ります。
道教では神仙は東の海の遠くにある蓬莱山や西の果てにある崑崙山に棲み、不老不死と仙術を操る能力を身に付けているとされます。
仙薬
寿老人の杖に下がっている瓢箪には不老不死の仙人になるための仙薬が入っています。
仙薬とは金丹(きんたん)のことで、丹砂・水銀を鍛錬して作り、金丹の金はその火で焼いても土に埋めても不朽である点が重んじられ、丹の最高のものは九転の丹とされ、焼けば焼くほど霊妙に変化するので、九転の丹を服用すれば三日で仙人になると言われています。
しかしながら水銀は猛毒であり本来は摂取すべきものではないにも関わらず、不老不死の魅力に取りつかれた人は多く、唐の皇帝達が絶大な権力を手に入れて最後に欲しがったものが不老不死の仙薬であり、当時の皇帝達の早死には仙薬によると言われています。
不老長寿の秘訣
人類の永遠のテーマである不老長寿を薬の服用で実現しようとしても無駄なことで、いくらお金を出したところで買えないようなものなのです。
七福神の寿老人が私達に教えてくれている長寿の秘訣は「笑う」ことです。
七福神として宝船に乗って皆が笑顔で福を届けに来るのです。
笑うことで副交感神経が刺激され自律神経のバランスが整い、免疫作用が効果的に働きます。
笑うことで新しくて新鮮な酸素を取り込んで細胞が蘇ります。
笑うことで「気」を取り込んで元気になります。
笑うことで周囲の人まで幸せになります。
こういった基本的なことを忘れて薬にばかり頼っていても不老長寿は実現しません。
笑うことが不老長寿の秘訣なのです。