立春大吉とは

立春大吉の写真

立春大吉とは立春の日に禅寺の門に貼る紙製の御札が民間に広がり、門や玄関に貼られるようになった御札のこと。

立春とは

節分の豆撒きのイラスト

立春とは春が始まる日ということで、暦の上では春になります。

春夏秋冬の各季節の始まりの日は、立春(りっしゅん)・立夏(りっか)・立秋(りっしゅう)・立冬(りっか)と4回ありますので、その季節を分ける日である節分も年に4回あるのです。

節分とは各季節の始まりの日である立春、立夏、立秋、立冬の前日のことで、季節を分ける日を意味し、この日には魔が入りやすいことから豆撒きなどの魔除けの行事を行います。

季節の変わり目

季節の変わり目のイラスト

昔から季節の変わり目になると邪鬼が出てきやすくなり、憑りついて悪さをするようになりますので、魔除けのまじないや御札を貼るなどして家の中に入らないようにするのです。

病気災いが邪鬼や魔物の仕業とされ、如何にして邪鬼や魔物に憑りつかれないようにするか、そして憑りつかれても追い払うための方法が節分の豆撒きの行事なのです。

立春大吉の起源

尼僧のイラスト

立春大吉の御札は禅寺の門に魔除けのために貼られたのが起源だそうで、立春に大吉が訪れるようにとの願いが込められていて、立春大吉の文字が全て左右対称になっていることから、玄関にぶら下げる様に貼ることにより、鬼が入って来ても裏側の立春大吉の文字を見て家の中だと勘違いし、外に出ていくそうです。

左右対称の文字には呪術的な作用があることから重宝されている立春大吉の御札は瞬く間に庶民の家に広がっていったそうです。

立春大吉の貼り方

立春大吉の御札

立春大吉の御札は門や玄関などの家の入口に貼るのが理想ですが、家の中の台所や居間、神棚、仏壇でも構いません。

貼る時にはテープなどで貼り、画鋲などで刺したり、くぎで打つようなことはしません。

貼る位置は低い所よりもなるべく高い所が良いです。

立春の日の朝に貼って一年間お祀り致します。

立春大吉札を活用しよう

立春大吉御札作成中

今の世の中情勢不安定で、物騒な時代になってしまいましたが、家の中の安全を確保するためには防犯グッズや警備システムの利用だけでなく、こういう時代だからこそ目には見えない神仏の力をお借りするのです。

鬼を追い出す

鬼門の由来

家の中に鬼が入らないようにすること、そして鬼が入っても追い出すことが大切です。

節分の豆撒きの掛け声「鬼は外福は内」で家の中の鬼を追い出します。

そして追い出した鬼が再び入ってこないようにするのが立春大吉の御札です。

歳神様と毘沙門天

毘沙門天

「鬼は外福は内」の福とは歳神様の事で、歳神様は家を守る神であり、家族を守る神、即ち毘沙門天なのです。

毘沙門天を含む七福神は宝船に乗ってやってきて歳神として家々を巡り、福をもたらしますので七福神が家に来てくれるようにと大掃除をして家を清め、門松注連縄を張って迎える準備をし、家の中にお迎えした時に鎮座するのが鏡餅なのです。

毘沙門天は妃の吉祥天と子の善膩師童子を伴った家族の神であり、家を守る守り神なのです。

仏法の中でも家族の姿を取り、家族を守り、国を護る役目をしているのが毘沙門天なのです。

立春大吉の御札は毘沙門天の御札と共に貼れば効果が倍増します。