初志貫徹とは

初志貫徹のイラスト

初志貫徹とは初めに決めた誓いを貫き通すこと。

三日坊主

三日坊主のイラスト

私達は何かをしようと誓いを立てた時には希望に燃えて頑張ることが出来るのですが、頑張るということは疲れるもので、人間どうしても楽な方に転んでしまい、長続き出来ないという結果になりがちです。

新しいことに取り組んでもすぐにやめてしまう人のことを三日坊主と言いますが、悟りを目指して仏門に入り、いざ修行を始めてみたところ、修行の厳しさに耐え切れず、娑婆の世界が恋しくなって、入門しても三日で辞めてしまう坊主のことです。

特に熱しやすくて冷めやすい人は、突然思いついたことに対して人一倍熱中するけれど、すぐに飽きてしまって止めてしまうのですが、執着やこだわりが無いと思えば悟りに近いのかもしれませんが、悟りとはそんなに楽で簡単なものではありません。

貫くことは修行です

チューダ・パンタカ

仏教では悟りを得ることが究極の目標になり、悟りの障害となる煩悩捨てることから始まりますが、私達の煩悩というものは簡単に捨て去ることが出来ない故に挫折してしまうのです。

煩悩の誘惑に負けないという志を貫くことがまさに修行であって、私達が在家として普通の社会で生活していますと、周囲が煩悩だらけであり、煩悩にまみれた人と付き合いながらも、自分だけが穢れの無い生活を送ろうとすることは大変に困難なことなのです。

しかし志というものは自らの精神を高めるものであり、志が高ければ高いほど達成することが難しいのですが、志を持つという事が人としての使命であり、私達が生まれてきた理由にもなるのですから、煩悩の誘惑に負けながらも志を貫く努力をしていくのが人としての正直な姿なのです。

決して諦めない事

僧侶の説明のイラスト

最初に立てた志に対して決して諦めない事は仏教の修行です。

修行とは読経したり座禅したりばかりではありません。

掃除することも修行、毎日同じことを続けることも修行なのです。

ところで志とは何でしょうか。

仏教に於ける志とは心を磨くこと、魂を磨くことなのです。

心が汚れていれば正しい判断が出来ませんし、悪行をしても悪いと思いません。

心が綺麗であれば正しい判断が出来て、善行を行うようになるのです。

善行は他人のためであり、自分のためでもあるのです。

心を磨こうとしても世の中には様々な誘惑が存在して誘惑に負けてしまい、そしていろんな人が悪への道に誘い込もうとします。

時には誘惑に負けてしまいながらも反省し、決して諦めない事が初志貫徹なのです。