古い家に意味不明の御札
古い家には玄関、台所、居間、トイレ、井戸などに意味が分からない御札がお祀りされていることがあります。
古い御札の意味
古い御札と一言で言いましても一概に何の御札ということは断定できませんが、地元の神社の神や土地神、産土神などの御札であったり、何かの祈願をしてもらった時のお札或いは信仰する神の御札かもしれません。
御札にも台所、居間、寝室、トイレ、風呂などの場所別に貼る御札や、特定の方位に貼る方位除けの御札もあります。
基本的に正月に頒布される神社の御札は神棚に祀りますから、古い御札は無いはずなのですが、柱に糊で貼りっぱなしにしたり、上に重ねて貼るようなこともあります。
当然糊で貼ったような御札は普通に剥がす事は出来ません。
古い家に自分が住む時
最近では古民家再生のような暮らし方がクローズアップされて、田畑で作物を作り、生活そのものを楽しむための田舎暮らしがもてはやされています。
古民家を購入していざ住んでみますといろんなことに気が付くものですが、柱に貼ってある古い御札が気になって仕方ないと感じる方が多いのですが、意味が分からない御札に対して、どうしたら良いのか分からずにまたそのままにしているのではないでしょうか。
これらの御札は水回りの神であったり三宝荒神、鬼門除けの御札などであり、場合によっては呪文のような文字が書いてあったりします。
家を護る神々の数はとても多く、家の各部位によって役割分担が決められていて神様の御札がお祀りされているのです。
自分が古い家に住む時に古い御札がどうしても気になったら、神主に来てもらってお祓いをしてもらって下さい。
お祓いが済みましたら剥がしてお焚き上げに持って行くのが最も丁寧な方法です。
やすらか庵でも家祈祷(やぎとう)は行っていますので、どうぞご利用下さいませ。
家のお清めお祓いのことです…家祈祷とは
信仰と共に生きて来た歴史
農耕を主体にした内陸部に住む者にとって自然は恵みをもたらしてくれる存在であり、また時には災害をもたらすこともあり、作物が少しでも多く収穫出来て、家族の者が一年を無事に過ごすということが最大の願いであり、それは自然の中に居る神々の守護によるものであり、様々な神々が大切にお祀りされてきたのです。
農業や漁業、林業などで生計を立てる者にとっては豊かな恵みこそが幸せであり、凶作や自然災害などが起これば疫病や飢饉で生死の境をさまようので、神々の守護を得るべきく篤い信仰心を持っているのです。
農村部や漁村部の古民家には神々を敬い、信仰して様々な苦難を乗り越えて来た、そういう歴史が家に沁みついている訳で、そういった名残が古い御札に残っているのです。
古い家を壊す
故郷の御両親が共に亡くなられて家を解体処分するような場合には、出来ましたら解体の前に神社の神主さんに家のお祓いをしてもらいます。
やすらか庵でも家の出張お祓いは可能ですのでご相談下さい。
意味の内外にお祀りされていた御札は感謝の合掌をして丁寧に取り外し、やすらか庵のお焚き上げ供養をご利用くださいませ。