目次
御神菓とは
御神菓(ごしんが)とは神社や寺院で祈願してもらった時に頂く砂糖菓子などのお菓子で、神仏の力を口から食べて頂くためのもの。
御神菓はすぐに食べても良いですか?
御神菓は祈願や祈祷してもらった時に御札と一緒に渡されるもので、家に持ち帰って御札はお祀りし、御神菓はすぐに頂いて構いません。
神仏の力が入ったお菓子であり、既に祈願してあるものですから、忘れないうちに家族で少しずつ頂けば良いのです。
家に神棚や仏壇、祭壇などがある場合には、一旦御札と共にお祀りしてから下げて頂いても構いません。
病気平癒の祈願をしてもらった場合には、病気の本人が少しでも食べることが出来るのなら頂いて下さい。
口から頂いて体の中に神仏の力を取り込むためのお菓子なのです。
御神菓はどんなお菓子?
寺院や神社にお参りして祈願してもらった時に頂く御神菓は
- 赤と白の砂糖菓子
- 和三盆糖入り菓子
- 羊羹
- 月餅
- チョコレート
- サブレ
- クッキー
- 煎餅
などで、基本的な考え方としては寺社で神仏にお供えした御供物の「お下がりの御裾分け」ということになります。
お下がりなのですから、すぐに頂くものです。
お菓子の好き嫌いはあるかもしれませんが、お気持ちとして家族で分けて少しずつ頂くもので、お腹いっぱい食べるものではありません。
御神酒
御神酒とは初詣や御祭の時に祈願を受けた方に対して寺社で頒布される祈願済みのお酒のことで、御札や御神菓などと共に渡されますので、家に持ち帰ったら御札は神棚や祭壇にお祀りして、御神酒は皆で少しずつ頂きます。
本物のお酒ですから、車を運転する時、未成年の方やお酒の飲めない方は飲んではいけません。
お接待のお菓子とは
四国の八十八か所霊場巡りをしていますと、いろんな所でお接待を受けてお菓子や飴、食べ物などを頂きます。
四国ではお遍路さんを見かけたらお大師様だと思えというお遍路文化が根付いていて、お大師様へのお接待ということでいろんな食べ物を頂くのです。
お接待のお菓子は一旦頂いてからなるべく早く食べるものですが、頂き物ですから自分の好みではないようなお菓子なども当然頂く訳で、そういったものはリュックの中に仕舞いっぱなしになったりするものです。
御神菓、御神酒、接待の菓子、食べ物などの処分
長いこと祭壇にお祀りしていたり、何時のものか分からなくなったようなものは食べない方がよろしいと思います。
下げることを忘れてしまっていたら、なるべく早くカビが生えてしまう前に下げましょう。
それぞれに神仏の力や気持ちの籠った食べ物ですから、本来でしたら無駄にすることはいけませんが、神様にお供えして食べて頂いたと思えば悪くありません。
一礼して塩を振り、白い紙に包んで捨てましょう。
御神菓、御神酒、接待の菓子、食べ物などのお焚き上げ
カビが生えてしまったり、何時頂いたか分からなくなってしまったものに関しては、捨てることが忍びないと思ったらお焚き上げ供養が良いでしょう。
お参りして祈願してもらった時に頂いた、或いは気持ちの籠った物を頂いたのに食べる事をしなかったなどの場合にはお焚き上げ供養を利用して下さい。
神仏や人のお気持ちですから、お気持ちだけはちゃんと頂いてから感謝の気持ちをお還しすれば良いのです。
今は亡き人に食べさせてあげたかったのに、それが叶わなかったような物が残っている場合にもどうぞご利用下さいませ。