眼病平癒とは
少子高齢化が進む我が国では眼の器官の老化に伴う白内障や緑内障などの病気が増えており、視力の喪失に繋がることがあります。
古来より眼の病気は治りにくいものとされ、神頼みで治ることを願ったものです。
薬師如来
薬師如来は手に薬壺を持っていて医王如来と言われることから、病気平癒の仏として有名で、目治薬師(めなおしやくし)とも言われ、眼病に対して御利益があると言われています。
薬師如来と眼病平癒
薬師如来は菩薩の修行の時に十二の大願の誓いを立てられましたが、最初の願いには「自身の光明を照らすことにより、一切の衆生に如来の特徴である三十二相と八十の随形の相好を具えさせる」とありますので、光明を見ることによって眼の病気さえ治るということではないかと思います。
手には薬の壺を持っていますので、光明の光によって目の病気を治してくれるという信仰に繋がったのではないでしょうか。
薬師如来を祀る寺院では眼病平癒を御利益とする寺院が数多くあり、目の手術を受ける前にお参りしたり御守りを求める方がたくさん居られるのです。
薬師如来の真言は
- オン コロコロ センダリ マトウギ ソワカ
です、お参りした時には御唱えしてみましょう。
心の眼を開く
私達の世界は眼に見える世界と眼には見えない世界の両方で成り立っています。
神仏や御先祖様は全て眼には見えない世界のことですが、私達はどうしても目に見える物だけを信じてしまうことに慣れ切っていますので、眼に見えない世界の事に関心が薄く、正しく知る機会がありません。
新興宗教で騙されるのは眼に見えない世界のことを詳細に語るからであり、知らなかった世界の事を教えてくれるからなのです。
私達は身体に付属する二つの目を大切にすることはもちろんですが、
- 悪いものを見ない
- 心の安らぎとなるものを見る
- 人の良い所を見る
- 物事を正しく見る
このような訓練をすることにより、心の眼も同時に開いてくるのです。
心の眼は身体に付属している目が見る世界とは違って、神仏、御先祖などの世界が観える眼なのです。
病気になって万一体の眼を失ったとしても、心の眼が開いていれば自分が何をしたら良いのかが分かります。