位牌をお守りに

位牌を持ち歩く事

位牌は亡き人の魂が入っている物ですから、守ってもらっているという意味では、亡き人の身代わりとも言えるほど大切なものであり、御守りとしても大切にされています。

位牌の役割

位牌は亡き人の魂が天から降りて来る依り代として作られますので、新しく作った時には魂を入れて、亡き人と交流するための大切な道具になります。

人によっては位牌に語り掛けたり、撫でたり摩ったりして、まるで生きている人と同じようにお付き合いしておられるのです。

人は亡くなりますと肉体から魂が離れていくのですが、魂は時空を超えて行き来できるのですから、亡き人の魂と交流することにより、神仏などの目には見えない存在を意識すれば、魂のレベルを向上させることに繋がるのです。

法事の時に位牌は必要です

亡き人の法事をお寺やホールで行う時には、必ず位牌を持って行き、位牌は祭壇の一番高い所にお祀りされますが、供養するにも読経するにも位牌に向かって礼拝するのは、位牌に故人の魂が降りて来るからです。

供養の時に位牌を持って行く時にはお葬式の時と同じように喪主の方が手に持って行きます。

電車に乗るような時には目立ちますので、白いタオルで包んで袋に入れて持ち歩いても構いません。

仏壇から降ろす時には合掌礼拝して下さい。

位牌と旅行

位牌と旅行

位牌は大体において常に仏壇の中にあるものですが、外で法事をする時に持ち歩く事があるように、亡き人を一緒に旅行に連れて行きたいと思ったら、亡き人の写真と共に位牌も一緒に連れて行きましょう。

旅行に行く時などは必ずお位牌を一緒に連れて行くことで、いつも一緒にいるという安心感が得られるのです。

お位牌を持ち歩く場合には、移動中には白い布に包むか、巾着袋のような袋に入れることをおすすめいたします。

落ち着いた所に着きましたら、布を引いただけでも構いませんから、簡単な祭壇を作ってお祀りして、後は故人様にゆっくりしてもらってくださいませ。

綺麗な景色を見て頂いても良いでしょうし、おいしいご馳走や名物のお菓子などもお供えして差し上げましょう。

本当でしたら位牌という形では無くて、生きて共に旅行すれば楽しいことでしょうけれど、亡き人の肉体がこの世から消滅したのであれば、位牌と言う形であっても、連れて行って差し上げるという行為自体が供養の心なのであって、亡き人にすればこの上ない有難い気持ちなのです。

位牌は開眼供養しましょう

開眼供養

位牌は作ったら必ず開眼供養をしてもらいましょう、開眼供養することによって初めて、故人様の魂の依り代としての機能が発揮されるからです。

せっかく位牌を作っても、開眼供養していなかったら只の木札です。

開眼供養は自分するものではありません、特別な作法がありますので寺院、僧侶にお任せしましょう。

やすらか庵では、お位牌の開眼供養も承っております。

位牌を持ち歩く事

位牌を持ち歩くこと

位牌は神仏同様に仏壇にお祀りするもので、魂が入っているから持ち歩くものではないという考えもありますが、実際はどうなのでしょうか。

決まりはありません

位牌は亡き人の魂が入ったものであり、魂が降りて来る依り代と言う意味では、目印の役目をしていますので、常に同じ場所にある事が理想です。

しかし最愛の人が居なくなった悲しみから抜け出せないのであれば、常に持ち歩いて亡き人を身近に感じることで気持ちが安らぐのであれば、亡き人にとっても有難いことです。

また旅行に行く時に是非連れて行ってあげたいという気持ちも大切にしたいものです。

特に決まりはありませんが、判断の基準としては、亡き人が喜んでくれるかどうかだと思います。

亡き人が喜んでくれると思えれば、それは立派な供養なのです。

位牌を持ち歩くのも供養

位牌を持ち歩く方は、亡き人と一緒に居たいという気持ちと、自分の万一の時には亡き人のいる所と同じ世界に行きたいと願う気持ちがあるのです。

また恩師の位牌を持ち歩く方は、自分の一生をかけて御恩返しのための供養を続ける覚悟が出来た方です。

位牌が亡き人と交流する手段であるのなら、何時も一緒に居て欲しいと思うのなら持ち歩くことは自然な気持ちの表れだと思います。

位牌の最後

死者の素材、棺桶

愛する人や恩師の位牌を死ぬまで持ち続けるような方は、とても情に厚い方です。

そういう方に供養をしてもらえるという意味では亡き人はとても幸せだと思います。

位牌を最後の最後まで持ち続けて、本当に最後の時が来たなら、その位牌は棺桶に入れてもらうように誰かに頼んでおきましょう。

もしそれが叶わなかったとしたら、やすらか庵のお焚き上げ供養を御利用下さいませ。

位牌を充分に供養の上で天にお還しさせて頂きます。


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