縁が薄い人
縁が薄い、遠い人とは、住んでいる距離が離れるなどして親戚付き合いが無くなってしまった人のことを言います。
仏壇の位牌をよく見てみると
本家と呼ばれるような古い家の仏壇には、結婚しなかった人や家の絶えた方のお位牌を訳あってお祀りしているようなことがあります。
場合によっては住み込みで働いていた身寄りのない人が亡くなった時に、葬儀や火葬などの面倒を見て差し上げることもあるのです。
他に身寄りが無かったという理由で、他の誰にも頼めなかったということなのですが、こういった縁の遠い方のお位牌がお祀りされていることに気が付かずにいたということがよくあります。
縁が薄い人の位牌
特別な理由があってお祀りしている縁が薄い人の位牌は、基本的にはお祀りした人が生きている間は面倒を見て差し上げると考えるのが妥当です。
自分の後継者に縁が薄い人の位牌の管理を頼むにしても、後継者には直接のご縁が全く無いので、頼めないものです。
自分の後継者には先祖のことで知り得ることは全て伝えるべきであり、そしてまた次の世代に伝えていくものなのです。
縁が薄い人の位牌の祀り方
縁が薄い方の位牌が仏壇の中にあったにしても、特別扱いをしたり差別するようなことをしてはいけません。
仏壇の中では亡き人の立場は皆同じく平等だからです。
縁が薄いからと言って特別な扱いをする必要はありませんが、位牌が並んでいる場合には下の端の方に配置することが多いようです。
縁が薄い人の位牌の処分
ある程度の期間お祀りした縁の薄い人の位牌を処分するのに捨てるようなことをしてはいけません。
自分一代の間は責任持ってお祀りし続けたということで、亡き人も満足でしょうから、もうお祀りするのは年齢的にも限界だと感じたら、閉眼供養してお焚き上げ供養してもらうのが良いでしょう。
やすらか庵では戒名の付いたお位牌は、閉眼供養してからお焚き上げ供養いたします。
故人様の魂を抜いてあの世にお還り頂いてから、礼拝物としての位牌をお焚き上げ供養いたします。