柄香炉とは

柄香炉のイラスト

柄香炉(えごうろ)とは柄の付いた金属製の香炉で法要などの時に使う法具です。

柄香炉の使い方

柄香炉の使い方のイラスト

使わない時には脇机に置いてあって、法要で使う時には導師が炉を左前方に向けて両手で持ち、三礼の後で着座する時に脇机に置きます。

柄香炉の近くには必ず香合(こうごう-香を入れる蓋付きの容器)が置いてあります。

柄香炉の中の灰には香文字と言われるコの字或いはCの字型の溝を作ってその中に抹香を入れ、短く折った線香で点火した後に指で御香を少しずつまぶせば良い香りが漂います。

持ち歩く法具

聖徳太子と柄香炉のイラスト

香炉は置いて使う法具なのですが、香炉に柄が付いた柄香炉は持って使う用途として考えられています。

仏教を厚く信仰した聖徳太子が柄香炉を持った姿で描かれたり造形されたりするのは仏法に深く帰依していることの象徴であって、仏法が香の香りのように世界中に広がっていくことを表しているのです。

聖徳太子が文箱を持った姿で表される時には智慧の象徴としてであり、持ち物は仏や偉人などの特徴を表していますので柄香炉は仏法の象徴でもあるのです。