気付きとは

気付きのイラスト

気付きとは誰から教えられることもなく今まで気が付かなかったことや見落としていたこと、見えなかったことなどに始めて気が付くこと。

情報だらけの日常

今の世の中情報社会でテレビやラジオ、新聞、或いはインターネットを通して毎日多くの情報が飛び交っています。

近年ではパソコンや移動端末、スマホなどの普及によって多くの人が気軽に自分達の情報を発信できるようになりましたので、私達は気が付かないうちに毎日膨大な量の情報に埋もれているのです。

友達同士でもインスタ、ラインなどの情報が次々と入ってくるので、私達はそれらの情報を見たり返事したりすることに多大な時間を使っています。

しかしこれらの情報が、私達が生きていくのに本当に必要な情報であるかと言われたら、実はどうでもいいような情報ばかりなのです。

このようにして私達は一日のほとんどを、どうでもいいような情報に振り回されて生きているのです。

五感の情報

私達の五感

情報は私達の五感を通して入ってきますので、五感とは「眼、耳、鼻、舌、皮膚」による「視る、聴く、嗅ぐ、味わう、触れる」の感覚ですが、たとえばテレビのニュースは目で見て耳で聞くことによって伝わるのです。

食卓に並べられた果物を選ぶ時には、眼で見て手で触れ、鼻で臭いを嗅いで、舌で味わって食べる音を聞いて、五感をフル活用していることが分かります。

情報は私達の行動における判断の基準になるものですから、いろんな情報を知っておくことは大切な事です。

たとえば海外旅行に行く時にはいろんなパンフレットを貰って来たりガイドブックを買ってきたりインターネットで調べたりなどの多くの情報を参考にしますが、良い旅行にしようと思えば、お得な情報も必要ですが、危険を知らせる情報もあった方が良いのです。

このようにして私達は毎日毎日五感を通しての膨大な情報を脳の中に溜めこんでいますが、時として何が正しい情報なのかが分からなくなってしまいます。

五感を磨く方法

テレビの芸能人の格付け番組では目隠しして2つのグラスに注がれた百万円の高級ワインと3千円のワインを飲んでみて、どちらが百万円の高級ワインであるのかを当てたり、二つのバイオリンの音を聴き比べてどちらが1億円のバイオリンであるかを当てるようなことをしていましたが、こういったことは経験の多さが勝敗を決めるのはもちろんのことですが、五感の感覚が鋭い人が正解いるように思います。

五感と言うものは生まれつき鋭い人が居るもので、たとえば絶対音感を生まれつき持っている人も居れば犬並みの驚異的な嗅覚を持った人も居ます。

私達の五感を磨く方法はまず、「眼、耳、鼻、舌、皮膚」の中の一つの感覚にだけ集中することです。

たとえば音を聞くのでしたら、聞くということだけに全神経を集中させます。

鳥の声でしたらその鳥が何処で鳴いているのか、どんな声か、何をしようとしている声なのかを鳥の気持ちになって聞いてみるのです。

聞くという事に集中するにはじっと座って目をつぶり、呼吸を整えて、短時間でしたら息を止めてみましょう。

鳥の声に集中出来るようになったら、いろんな種類の鳥が鳴いていてもそれが何の鳥か分かるようになりますし、鳥の気持ちさえ分かるようにもなってくるのです。

五感を磨くことによって今まで気づかなかったことに気付くようになるのです。

情報を捨てる

五感は磨けばだんだんと鋭くなってきますが、それでもたくさんの情報の中に埋もれたままの状態に変わりありません、更に一段階進めるためには、時には思い切って全ての情報を捨ててみましょう。

何故たくさんの情報を捨てるかと言えば、本当の自分に出会うためです。

たくさんの情報に埋もれてしまって本当の自分が分からなくなってしまっているのですから、思い切って全部捨ててしまえばだんだんと本来の自分が見えてくるはずです。

一人で山登りに行って山の上から下界を見てみるのも良いことですし、自分の部屋でも簡単にできる瞑想法もあります。

瞑想法は仏教に於ける重要な修行法です。

明るすぎなく余計なものが置いていない静かな場所に座り、前にはロウソクの灯りと良いお香の香り、静かに目をつぶるか半開きで何も考えない時間を過ごします。

大きくゆっくり息を吸ってしばらく止め、静かにゆっくりと吐き出すことを10回程度繰り返します。

後は意識を自分の心の中に持って行き、心の中を空にします。

何か考えることが出てきても、すっとかわして静かになるまで待ちます。

身に付けたたくさんの情報など一切忘れてしまって、何もない状態を楽しむのです。

何も無い所から出てくるもの

心の中を空にする修行を続けていたら突然、何かに気が付くことがあり、それを「気付き」と言います。

  • 何と愚かな自分だったのだろうか
  • 無駄なことをしてしまった
  • 可哀そうなことをした
  • 自分が悪かった

などのことです。

本当の自分か出てきたら、今まで多くの情報に隠されて見えなかった物が見えてくるのです。

気付きによって正しい善悪の判断が分かるようになることです。

気付きは人生を豊かにしてくれるのです。