言霊とは

言霊とは

私達が話す言葉の中には不思議な霊力が宿るとされ、神々との交流に使われたり、日常生活の行動や現象に様々な影響を与えています。

言霊の歴史

万葉集にある飛鳥時代の歌人、柿本人麻呂の歌「志貴嶋 倭國者 事霊之 所佐國叙 真福在与具」に歌われている内容の、「志貴島のやまとの国は事靈(ことだま)の佑(さき)はふ國ぞ福(さき)くありとぞ」と、我が国が言霊の国であることが説かれています。

更に古事記に書かれている「一言主(ひとことぬし)大神」は我が国古来の神であり、茨城県常総市の一言主神社は正月三が日には15万人が訪れる神社として有名ですが、物事の吉凶を一言で決める神として崇められています。

つまり言葉の力で世の中のあらゆる事象を司っているのです。

私達の祖先が言葉を話すようになる以前の国造りの神々の世界から神々が使っていた言葉は全て言霊であると言われています。

また古代インドの宗教や文学で用いられたサンスクリット語の「サンスクリット」とは「高尚・完全・純粋で神聖な雅語」であり、神々の話す言葉であり、不思議な霊力を持つ言葉とされ、僧侶が唱えるマントラはその霊力を凝縮したものです。

光明真言で開運を、唱え方と印の結び方

特に光明真言は最強の真言であり、唱えることによって地獄、餓鬼、畜生などの三悪趣に堕ちてしまった人でさえ瞬時に救われるという不思議な真言です。

言霊の特徴は

言霊の特徴として大切な事は、大きな声でハッキリ言わないと効果を発揮しない事です。

心の中で思ったり、ぼそぼそと小さな声で言ってもあまり効果がありません。

言葉の次なる特徴として、善いことを言えば善い結果となり、悪いことを言えば悪い結果になる事です。

仏教の思想である「因果応報」や「自業自得」に近いものがあります。

忌み言葉とは

忌み言葉は結婚式や葬式のスピーチなどで「言ってはいけない言葉」の事です。

言ってしまうとその通りになるということから、言霊として悪い方向に働きますので言ってはいけません。

結婚式の忌み言葉

結婚式の祝いの席で言ってはいけない言葉は

  • 別れを連想…別れる、切れる、失敗する、去る、終わる、離れる、おしまい
  • 不吉な言葉…壊れる、悲しむ、嫌う、倒れる、苦しい、病気、死(四)、苦(九)
  • 何回も結婚…再び、繰り返し
  • 重ね言葉…わざわざ、いろいろ、ときどき、いよいよ、日々

葬式の忌み言葉

葬式のスピーチで言ってはいけない言葉として

  • 不吉な言葉…大変、消える、落ちる、浮かばれない、死(四)、苦(九)
  • 不幸が続くことを連想…再び、また、続いて、追って、ひき続き
  • 重ね言葉…またまた、次々、返す返す、重ね重ね、いよいよ

言葉が形になるとは

気に入らない人に対して「この野郎、死んでしまえ」と言い続けていたら、本当に死んでしまったという事があります。

親が子に「馬鹿野郎」と言い続けると、どうにもならない大人になってしまいます。

病気の親が子に面倒見てもらっていつも「ありがとう」ばかり言っていたら最後には仏になって天に昇りました。

言葉は実際の形になってしまいますので、ひどい言葉ばかり浴びせ続けますと「言葉の暴力」とも言われ、実際の身体を使った暴力よりもひどい結果になったりもしますし、逆にたった一言の言葉で幸せになれたりするのです。

言霊の開運効果

言葉が私達の身の回りの現象を変える力があるのなら、上手く使えば開運で、楽しい人生が送れます。

善い言霊の使い方

善い言霊とは良い結果につながる言葉のことで「感謝の言霊」「喜びの言霊」「努力の言霊」「挨拶の言霊」「祈りの言霊」などがあります。

感謝の言霊

感謝の言霊は相手に何かしてもらった時に感謝の気持ちを述べる言葉です

  • ありがとう
  • 御馳走さまでした
  • お世話になりました
  • 御陰様で
  • 毎度あり
  • おおきに
  • お疲れ様
  • ご苦労様
  • 良くなりました
  • 元気になりました

喜びの言霊

喜びの言霊は自分が嬉しいことを相手に伝えます

  • 嬉しい
  • 良かった
  • 美味しかった
  • 素晴らしい
  • 感激です
  • 極楽極楽

挨拶の言霊

日常的な挨拶の中にも言霊があります。

  • こんにちは
  • おはよう
  • 今晩は
  • 行ってきます
  • 行ってらっしゃい
  • 只今
  • お帰り
  • ようこそ
  • おいでやす

努力の言霊

言葉を掛けてもらえば頑張れることがあります。

  • 頑張れ
  • 頑張ろう
  • 頑張って下さい
  • それ行け
  • もう少し
  • あと少し
  • しっかりね
  • 応援してます

祈りの言霊

祈りの言霊は宗教の中にたくさんあります。

  • 護り給え
  • 力を与え給え
  • 祓い給え
  • 清め給え
  • オンアボキャベイロシャノウマカボダラマニハンドマジンバラハラバリタヤウン(光明真言)
  • 南無阿弥陀仏
  • 南無妙法蓮華経

五十音も全て言霊です

実は日本語の「あ」から始まる五十音の一つ一つが全て言霊であり、魂が籠っていて、配列にしても奥深い意味があるのです。

「あ」は物事の最初の音であり、新生児が生まれる時の泣き声が「あ」(阿)で最初に大きく息を吸い込んだ瞬間からこの世の生が始まります。

「ん」は物事の最後の音であり、死にゆく人が最期に発する声が「ん」(吽うん)であり、静かに息を吐ききって生を終えて死を迎えるのです。

神社の狛犬や寺院の仁王は必ず「あ」と「ん」の対になっていて、参拝する人は始まりと終わりの間を通って参拝することで大きな生きる力が頂けるのです。

開運の仕方

言霊で開運するには良い言霊を大きな声で、なるべくたくさん言うことです。

大きな声でハッキリと

挨拶にしても感謝の言葉にしても、相手が驚くぐらいに大きな声でハッキリと「おはよう」「ありがとう」と言うのです。

小さな声で言っても効果はありません、声を出すことによって自分が変わることが出来ますし、相手からも変わったと思われるのです。

そうすればいろんなことが順調に回るようになり、今まで協力してくれなかった人でも気持ち良く協力してくれるようになります。

自分の方から先に言う

挨拶にしても相手に言われてから遅れて言う挨拶ではダメで、必ず自分の方から先に挨拶します。

挨拶と言っても大切な言霊ですから、言えば言う程自分が得をするのですから、率先して言うのです。

相手が自分の部下だからとか、目下の者だから、ライバルだからなんていうつまらない事を思っていたら折角の開運のチャンスが逃げてしまいます。

本当に偉い人で徳のある人は相手に関係なく自ら率先して挨拶するのです。

それが開運の秘訣なのです。

家庭の中でもいつも居るからとか、居て当たり前だから、身内の者だから挨拶をしないではいけません。

開運のチャンスを逃さないためには自ら率先して挨拶するのです。

決して悪い言霊を使わない

悪い言霊とは

  • この野郎
  • 死ね
  • くたばれ
  • クズ

などいくらでもありますが、相手を見下したり、罵ったり、恨んだりする言葉は使ってはいけません。

せっかく積んだ徳を台無しにしてしまいます、開運のための努力が一瞬で水の泡です。

それ程悪い言霊のマイナスの影響力は大きいのです。

悪い言葉は相手をダメにしますが、自分もダメになるのです。

見返りを要求しない

挨拶をした時に相手から無視されたり返事が無かったら、仕返しをしてやろうと思いませんか?

しかしそういう狭い心では開運は決して望めません。

心の広い人になりましょう、こっちが挨拶したら相手が挨拶を返すのが当たり前だと言う見返りの精神がいけないのです。

たとえ返事が無くても全く気にしない、これこそが開運の秘訣なのです。

これらの開運法、早速始めてみて下さい、必ず効果があります、何をしてもうまくいかなかったことが上手くいくようになってきます。

お金のかからない事ですから、特別な事が必要無いことですから、これで人生が良くなるのであれば、やって損はしません、あなたの人生は必ず良くなります。