楊柳観音とは
楊柳(ようりゅう)観音は観音菩薩の変化身である三十三観音の一つで手には水瓶と柳の枝を持ち、病苦からの救済を使命としていて別名を薬王観音とも言います。
水瓶
水瓶(すいびょう)とは仏教に於いては閼伽水(あかすい)を入れる瓶のことで、インドに於いては仏前に供養されるための水のことで、閼伽井と言われる特別な井戸から汲んだ水を使います。
清めの水であり、客をもてなすための水であり、供養するための水は特別なものなのです。
柳の枝
柳には魔除けの効果があると言われ、邪気を払うとされ、鎮痛効果があることから歯痛の鎮痛用として使われたことが爪楊枝の始まりで、爪楊枝は歯を掃除する使い方と噛む使い方があったようです。
柳の枝はよくしなり、多くの枝が風でなびく様は、観音菩薩の衆生済度の姿を表すともされます。
楊柳観音の功徳
楊柳観音は病苦からの救済を本誓としますので、病気の方が病気平癒を楊柳観音にお願いすれば叶えてもらえます。
病気というものは病気になった者が苦しむだけでなく、看病をする家族も苦しむのですから、一人が病気になることで多くの人が苦しむことになるのです。
釈迦は私達が受ける苦しみとして生老病死の四苦があると説きましたが、病苦は避けることが出来ない苦しみであるが故に、病気になった時には少しでも早い回復を願う時に救済してくれる仏として楊柳観音が選ばれたのです。
楊柳観音の真言
楊柳観音の真言は
- オン バサラ タルマヤ ベイシャグル アランジャヤ ソワカ