やすらか庵の椿

お彼岸の3連休も今日で終わりですが、皆さんお墓参りされましたでしょうか。

イタリアでは新型コロナウイルスの死者が昨日一日で793人という、まさに毎日戦争のような状態で外出禁止の警告が出ましたが、病院の医師もまたウイルスで倒れ、ベッドも一杯、薬や機器の不足で、まさに現場は野戦病院のようです。

人の往来が自由に出来ない状態では外部からの応援も困難です、完全に殻の中に閉じこもった生活をされておられる方々に希望の光が見えてきますようお祈り申し上げます。

ヨーロッパのみならずアメリカも爆発的感染の傾向があり、まさに世界中が有事であり、有事とは国家や企業の危機管理において戦争や事変、武力衝突、大規模な自然災害などの非常事態を指す概念であり、普通の平穏な生活が出来ない状態です。

有事とは反対語の「無事」はわずらいのない状態、こだわりのない状態、障りのない心の安定した状態のことであり、何事もない穏やかな状態を表す「平穏無事」は仏教用語ですが、有事の今だからこそ、体と心が穏やかな平穏無事の状態の尊さが良く分かります。

御無事で何よりです、と言える状態は何事もない状態なのですが、有事になってしまえば穏やかに暮らすという事が出来なくなってしまいますので、何事もないということ、ごく普通のごく当たり前の状態が実は最高に有難いことなのです。

この災難から一刻も早く抜け出すことが出来て、また無事に過ごせる生活が取り戻せます様、祈るばかりでございます。