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加持とは
加持とは仏の大悲の力が衆生に加えられて、それを衆生が持つことにより、仏の加護を得ること。
加持祈祷とは
仏の大悲の力が衆生に加えられることと、その力を衆生が持つことで、普通ではあり得ないような力を頂くことがありますが、そのために祈ることを祈祷と言い、読経や修法などの様々な方法があります。
加持祈祷は一般的に密教系の寺院で行われますが、拝み屋と言われる人が行うこともあります。
加持杖について
加持杖(かじじょう、かじつえ)とは、加持をするために使う長さ約30センチ程度の杖のことで、桃の枝や、ザクロ、ハゼなどの枝を使うこともあり、真言を唱えて加持杖にし、この杖を加持する人や物に向けて振ったり、触れたり、軽く叩く使い方をします。
清めの作法として
加持は清めの作法として行う時には加持供物、加持香水、加持念珠と言います。
加持供物
加持供物は護摩を焚く時に護摩の火の中に入れるもので、護摩の目的としての息災法の時には白ゴマ、増益法の時には米、調伏法の時には芥子という決まりがあります。
加持香水
加持香水は早朝に汲み上げた井戸の水を使い、加持杖を使って人や対象物、法界などを清めます。
加持念珠
加持念珠は行者や僧侶などが持つ念珠を使って人や対象物を清めます。
土砂加持
真言を唱えて修法した土砂を家の周りなどに撒けば病気や災難を避けることが出来、死者のために使えば体を浄化することが出来て極楽浄土に至る。
腹帯加持
妊婦の安産を願い、腹帯を加持することで、その腹帯を巻けば本尊の守護を得て災難を防ぎ、母子ともに安産で子が健やかに成長します。
刀加持
武器としての刀を魔除けとしての機能を持たせるために加持をすること。