毘沙門天と虎

毘沙門天の使い

虎は毘沙門天の使いとして一晩で千里の道を走ると言われ、毘沙門天で有名な寺院には必ずと言っていいほど虎もお祀りされています。

虎の由来

聖徳太子の時代に我が国に入ってきた仏教は、賛成派の蘇我氏と反対派の物部氏との戦いとなり、戦勝を祈願した聖徳太子に毘沙門天が戦勝の秘宝を授け、勝利した聖徳太子は「信ずべし貴ぶべき山」として信貴山と名付けて、毘沙門天王を祀られたという縁起がありますが、聖徳太子に毘沙門天が戦勝の秘宝を授けた時が寅年、寅の日、寅の刻だったという伝承があります。

また、鑑真和上の高弟・鑑禎上人が霊夢で白馬に導かれてれて鞍馬山に登り、鬼女に襲われたところを毘沙門天に助けられたのが寅の月、寅の日、寅の刻だった。そこで鑑禎上人は草庵を結び、毘沙門天を祀ったという伝承があります。

暦では子丑寅卯辰巳午未申酉戌亥の12の干支が割り当てられ、虎は動物の虎を表しますので虎が祀られるのです。

虎は強さの象徴

虎はアジア特産のねこ科の猛獣で、体の上部は黄色の地に黒い横じまがあり、腹部は白い。口が大きく、つめは鋭く性質はきわめて荒い動物です。

国では百獣の王といえば虎であり、獰猛な野獣としての虎は古くから武勇や王者のイメージとして捉えられ、魔除けや山の神として崇拝された歴史があります。

日本に野生の虎は居ない

丸山応挙の虎

我が国には野生の虎は存在しませんでしたが、江戸時代でも毛皮は輸入されていたようです。

江戸時代中期に京都で活躍した丸山応挙は毛皮を元に想像で書いた虎は炉と口がとても大きく、何となく猫のような感じがしますが、近くに居る猫も参考にして描いたのかもしれません。

毘沙門天の使いとして

毘沙門天は私達のすぐ近くで仏法守護のため、福徳施与のためにと走り回っておられるのですが、多くの要望に応えるには使いが必要で、その使いとして足が速くて強い虎が選ばれたのです。

毘沙門天の縁日は

毘沙門天の縁日は寅の日であり、良く願い事が叶う日であり、最強の日は寅の年の寅の月、寅の日です。

寅の日に毘沙門天を祀る寺院にお参りすれば、寅の日詣でと言って、とても大きな力が頂けます。

何か大切なことを始めるのに寅の日を選べばとても良いスタートになります。

次の寅の年は2022年で、運気が上昇する年になります。

虎で運気を上げる

虎の置物や虎の掛け軸は運気を上げるのにとても役に立ちます。礼拝の対象でなくても構いませんので、毘沙門天を祀る傍に置いても良し、部屋のインテリア程度に於いても良いです。

掛け軸でしたら南か東向きに、置物でしたらなるべく明るい所に置きましょう。