毘沙門天

私達は自分が人より上の立場になりますと相手が自分に従ってくれますので、とても良い気分になれますが、自分が人より下の立場になってしまいますと相手に従わなければいけませんので、人に従うということが不得意ならば大変にストレスになってしまいます。

誇り、自尊心という意味でのプライドは勝負の世界に於いては大変に重要なことで、絶対に負けない、絶対に勝つというということは相手より上位に立つということなのです。

相手に対して自分が上でありたいという競争心は私達の向上心に繋がっているのですが、夫婦や家族の間ではストレスになってしまうことがあるので気を付けましょう。

自分は絶対に間違っていない、相手が絶対に間違っている、自分は絶対に謝らない、相手が謝ったら自分も謝っても良い、これがプライドで、間違っているかどうかに関しては相手も間違っていないと思っているのです。

プライドを時には何のこだわりも無く捨てることが出来る人は大変に素晴らしい人であり、結果として多くの徳を得ることが出来ます。

こだわり続けるのではなくて、綺麗に忘れることが出来るということは大切な行であり、悟りへの第一歩なのです。

毘沙門天は勝負必勝の神でありますので負けないことを説きますが、勝つことだけを説いているのではありません、真の意味で勝つという事は相手を打ちのめすことでは無く、皆に称賛されることなのです。