知識とは

知識のイラスト

知識とは経験や学ぶことで得られた情報や知り得たこと。

知識は人生を豊かにする

学歴のイラスト

人が何人か集まって話をしていますと、いろんなことをよく知っている人が必ず居るもので、知っていることが多ければ多いほど他人から尊敬されますし、話の中心になりますので、そういう人は何処に行っても人気者になります。

人から尊敬され、羨ましがられることは人としての根本的な欲望であり、テレビで人気者の芸能人はまさにあこがれの的で、有名人になればモテる、お金持ちになる、などの幸せが手に入るのです。

芸能人まで行かないとしても、よく勉強して多くの本を読み、多くの事を学び、しかも記憶力の良い人は学校でも優秀な成績を収め、エリート企業に就職して幸せな人生を獲得することになります。

特定の物事に対しての深い知識を持っている人はその道のプロであり、専門家として活躍することが出来るのですから、知識は人生を豊かにする道具なのです。

知識は記憶の引き出し

記憶の引き出しのイラスト

私達の脳には見たことや聞いたことなどを記憶する引き出しがあり、人によって引き出しの構造や大きさが異なり、引き出しの大きさが大きければ大きいほど多くのことを記憶することが出来るのですが、引き出しの中の情報を素早く取り出し、そして上手く仕分けすることが出来る人が俗にいう頭の良い人なのです。

私達が新たに経験したり学んだことは全て記憶の引き出しに一旦は仕舞われますのですが、引き出しの容量が少ない人は新しい情報が入ると同時に古い情報がどんどん消えていきます。

そして引き出しの容量は加齢と共にだんだん少なくなっていきますので、極端な場合には昨日のことや今日のことまで忘れてしまうようになってきます。

記憶というものは常に使い続けていないと退化しますので、人と会う機会が少なくなって新しい刺激が少なくなれば退化に拍車がかかります。

常に新しいことにチャレンジしたり、多くの人と会うような人は若々しい状態で居ることが出来ます。

知識は消え去るもの

納棺のイラスト

知識は私達が生きている間は増え続け、人生を豊かにしてくれますが、やがて必ず訪れる死の瞬間に全ての蓄えられた知識が終わってしまいます。

知識は私達が生きている間に役に立つものであり、豊富な知識を持った人であってもその人が死んだ瞬間に全ての知識が消え去るのです。

死と共に消え去るものは仏教で言う所の永遠不滅の真理ではありません。

消え去るものは幻であり、本来は追い求めてはいけないものです。

知識と智慧

大日如来は宇宙-イラスト

知識は身体を使って書物や経験で学んだことであり、死んでしまえば消え去るものです。

知識はこの世に生きている時の生活を豊かにします。

悟りなど無縁で、人として幸せに生きていくためには知識は必要ですので、たくさん学ぶべきです。

智慧は心の眼で観る正しい真実の事で、何時の時代も何処の場所でも変わらないものです。

仏の悟りの内容である智慧は衆生苦しみを取り除き、心と魂を豊かにするのです。

智慧を得るためには修行が必要ですので、在家の者には困難なことですが、真実の姿を知ることは真の幸せを知ることであり、心を豊かにすることは普通の生活にもとても役に立ちますので、知識と智慧の両方を習得することを心掛けることによって、心穏やかで平和な生活が実現するのです。

知識を学ぶことも大切、智慧を磨くことも大切、知識と智慧は車の両輪のようなもので、バランスが取れていれば何時までも廻り続けるのです。