円満成就とは

円満成就のイラスト

円満成就とは少しも欠けることなく完全に成し遂げられることです。

円満とは

地球のイラスト

円満の円は丸い形のことで、丸は欠ける所のない安定した姿であり、地球や月が丸い球体なのは物理的に壊れにくく安定しているからであり、宇宙真理でもあります。

円満の満は満ちている、満たされていることで、器の中に水が一杯に入っていることであります。

器の中の水は仏教の法に喩えられ、遣唐使の船に乗って留学した空海が青龍寺に到着したのは805年6月のことで、自らの死期を悟っていた恵果阿闍梨は空海の来ることを待ち望んでいたかのように空海に灌頂を授け、普通なら10年掛かると言われる大法の伝授をわずか3か月で済ませてその年の12月15日、60歳にて入寂しましたが、「器の中の水を全て移し替えるように」法を授けたと言われています。

成就とは

合格のイラスト

成就とは成し遂げること、願い事が叶うことです。

「成」はなしとげる、みのるという意味を持ち「就」はおわる、できあがるという意味を持ちます。

仏教に於ける最終的な成就は悟りですが、悟りに至るまでの前段階で幾つもの成就があり、一つ一つの成就の積み重ねが最終的な悟りに繋がるのです。

そういう意味で成就とは次の段階に上がっていくための完成であり、完全に出来上がらないと次の段階に進めないのです。

円満成就の秘訣

僧侶の説明のイラスト

欲望渦巻く俗世間に暮らして悟りを目指すことの無い在家の者としては、如何にして自分の願い事を叶えていくかが、としての幸せの道であり、誰もが理想の会社で働きたい、好きな人と結婚をしたい、快適な家に住みたい、幸せな家庭を築きたい、などの願望を実現していきながら人としての幸せを完成させていくのです。

人として生まれたからには、まずは人として幸せになることで、その先にようやく悟りの道の入り口が見えてくるのです。

円満成就のためには目に見える部分での自らの努力が最も大切な事ですが、私達の目には見えない世界での神仏や御先祖様の加護があれば心強いですので、そういった目に見えない部分での力を如何に頂くかという事が円満成就の秘訣になります。