未使用切手とは
未使用切手とは郵便局やコンビニなとで購入後、ハガキや封書などに使用していない消印の付いていない状態の切手のことです。
遺品整理で出てきた切手
遺品整理をしていますと実に多種多様の生活雑貨が出て来て、大抵はまだ使えるような物であっても思い切って捨てないと何時まで経っても片付けが終わらないことになります。
捨てるという事はお片付けの基本であり、仏教では煩悩を捨てることが悟りへの第一歩であると説きます。
アルバムが出てきたら仕事の手を止めて見てしまい、思い出に浸りますから中々片付けが進みませんし、換金出来る物はリサイクルショップやオークションを利用すれば無駄になりません。
机の引き出しや書類の整理棚に必ずと言っていいほど入っているのが切手で、大抵は当時の郵便料金に合わせた切手や記念切手シート、お年玉年賀はがきで当選した切手シートなどが出てきて、どうしたら良いものかと考えてしまいます。
古い切手が使われない訳
2023年現在では令和元年からの料金改定で定形郵便は84円、定形ハガキなら63円の切手が必要ですが、平成26年郵便料金改訂時には定形郵便は82円、定形ハガキは62円だったのですから、その時に買っていた切手を今使おうとすれば新たに2円切手を追加で貼る必要があるのです。
そういう時に2円切手が無ければ82円切手や62円切手は使われることなく仕舞ったままになってしまいます。
少し勿体ない使い方として手持ちの10円切手や20円切手を貼っても良いのですが、もちろん新しい郵便料金に対応した新しい切手は買ってあるでしょうから、新しい切手を貼れば1枚貼るだけでスマートに発送出来るのです。
古い切手と1円切手、2円切手などをべたべたと表の宛先の所に貼り付けますとやはり見栄えが良くありません。
特に大切なお知らせなどで郵便を使う時に少額の切手をべたべたと貼り付けているのは、余程お金が無かったか、切手の準備が出来ていなかったと捉えられ、印象を悪くすることもあるのです。
結婚式の案内やパーティーの招待状などには古い切手や料金バラバラの寄せ集めの切手は縁起を担いで使いません。
古い切手の使い方
たとえ古い切手であっても郵便で使う分には額面通りの金銭価値があるのですから、引き出しの中に入れてたら勿体ないことです、積極的に使ってみましょう。
最もたくさん使えるのはゆうパックの送料として使うことです。
郵便局のゆうパックは切手を貼っても送ることが出来るのです。
大切な方への贈り物などで古い切手を使うことは止めて、やすらか庵でのお焚き上げ供養品の発送に使えば一度で結構な金額分、使うことが出来ます。
必要な送料に近い金額の切手を貼ってから郵便局に持込めば、不足している差額分の金額を支払うだけですから、支払う金額はとても少なくて済みます。
古い切手をお金に変える
古い未使用の切手は郵便局に持って行ってもお金に換金してくれません。
買取ショップで買い取ってくれることがありますがバラではダメでシートの切手の扱いとなり、額面の金額に対して5割~6割程度の金額にしかならないようです。
切手収集の趣味が盛んだった昭和の時代では大変に珍しい祈念切手のシートなら、額面の数十倍の値段で取引されたこともありましたが、今の時代は切手収集の趣味を持っている人が少なくなって流通するルートが無く、貴重な切手であっても買い取ってくれる所が中々ありませんし、大抵は「使った方が良いですよ」と言われてしまいます。
古い切手であっても郵便料金として使うのなら、額面通りの金額で使うことが出来るのです。
珍しい切手を持っていても資産価値が増えると言うことはありませんので、使ってしまうという事が最も適切な方法だと思います。
古い未使用切手は御寄進を
遺品整理の時に古い未使用切手が出てきたら、是非やすらか庵に御寄進下さい。
お焚き上げ供養の品物と一緒に送る時には封筒などに入れてから「未使用切手在中」と表書きして下さい。
郵便物の発送に使わせて頂きます。
また遺品整理の時にろうそくや線香が出てきた時も使いかけで構いませんから袋や箱に入れて「ロウソク、線香在中」などと表書きをして同封して下さい。
やすらか庵では随分とお祀りする仏様が増えて、多くのロウソクや線香が必要になりましたので、勤行の時に使わさせて頂きます。
仏教では三宝と言って「仏法僧」の三つのた空を大切にし
仏法を広める僧と仏を祀る寺院を支えることは大変に良い功徳となります。
仏教の基本である三宝は、在家の方の御布施やお賽銭によって支えられているのです。
やすらか庵では郵便を結構使いますので古い未使用切手がありましたら送って頂ければ、施主様の法恩謝徳の祈願を厳修致します。