家柄とは

徳川家康の戒名のイラスト

家柄とは先祖から引き継いでいる家の血筋や格式のこと。

柄とは

着物の柄

柄とは器物の取っ手や生地の模様のことですが、大きさや体格、身分、品格を表す言葉であり、家柄と言えば家系としての身分や品格を表すことになります。

「柄の悪い人」とは見た目の外見やマナーの悪い人のことで、「人柄」とはその人の品格のことです。

家柄が良いとは

お宮参り

あの家は家柄が良いとは大抵は中世に支配階級であったり公家や武家などの末裔とされ、先祖から続く大邸宅に住んでいるか、商業で成功した先祖を持つなどの経歴を持っていて、裕福な暮らしをしていることが多い家のことです。

一般常識と高い教養を身に付けて人間関係に恵まれて、地域での有力者と見做されて、地域での行事や祭事に呼ばれることが多いのがその特徴です。

人柄がその人の品格を示すことに対して家柄は先祖からの品格を示し、先祖のことに関してはその人がどうにも出来ない部分であるので、家柄の悪い家系の人は何時まで経っても家柄が良くなることが無いのです。

家柄で起こる問題

自惚れのイラスト

昔の家柄重視の時代には同じレベルの家柄同士しか結婚出来ませんでしたので、家柄の高い者が家柄の低い人と結婚するようなことはありませんでした。

家柄が良いということはエリートクラスであることを意味し、身分が高くて支配する階級であることを意味し、家柄が悪いということは支配される階級であることを示すので、ある意味差別的な使い方がされてきたのです。

家柄が悪いことが原因で会社に採用されなかったり結婚できなかったり、子供がいじめにあったりなどのことが実際にあったことは過去の過ちですが、今の時代にもその考えをまだ引きずっている思想があることは深く反省する必要があります。

自分の子供がお付き合いしている相手の親の学歴や職業に対して偏見を持つようなことが全ての不幸の始まりなのです。

聞き合わせ

聴覚のイラスト

今の時代あまり聞かれなくなりましたが、今でもまだ地方に残っている習慣として「聞き合わせ」があります。

我が子の縁談の相手の家の家族構成や経歴などを調べた上で、相手の家やを見に行ったり、近所に住む人に家族の評判を聞いたりすることです。

近所の評判を聞いてみて意外な事実が発覚し、縁談が破談したなどのこともありますので、聞き合わせはある意味本人達の自由な結婚を妨げることになりかねない行為であり、差別の要素も含まれますので近年ではあまり行われない習慣になりました。

家柄の判断

家柄のイラスト

家柄高い低いの判断は家と墓を見れば一目瞭然で、家が立派であり使用人が居て、墓には先祖代々の立派な墓が並び、戒名も高級な戒名が並んでいれば間違いなく家柄が高いのです。

家柄を自慢したいがために高級な戒名が必要とされているのです。

まるで人に見せびらかすかのように御殿のような立派なお墓を建立し、高級な戒名が並んで、先祖代々立派な家柄であると見栄を張るのは、古墳時代に豪族が大きくて立派な古墳を作ることで自分達の権力を誇示していることと同じ発想です。

太古の昔から人の心には、立派になって豪華な生活をして多くの人から称賛されたいという根本的な気持ちがあり、仏教ではそれを煩悩と言うのです。

相手の心を観る

瞑想のイラスト

家柄というものは所詮、見栄を張るための材料に過ぎません。

立派な家柄同士の結婚は両家共に満足で、何処に行っても自慢の材料であり、ある意味勲章みたいなものです。

権力者というものは胸に勲章をどれだけ付けているかが大切な事であり、たくさんの勲章を付けている人に対しては皆が尊敬して従属することが大変に心地良いのです。

この世で最高に豊かな生活を満喫し、信頼出来る協力者ばかりが周囲に居て、自分が言った通りに人々が従い反抗する者が無く、常に尊敬されていることが権力者の証なのです。

権力者になると生きている時の勲章だけではなく、死後にも立派な物を残したいと望みます。

しかし残念ながらこれらの物は死後の世界に持って行くことが出来ないのです。

立派な勲章をたくさん付けている人が極楽浄土に行けるという保証はありませんし、悪事を働いていたとしたら三悪趣に堕ちてしまうかもしれないのです。

真の意味で幸せになるために家柄や勲章は関係なく、心が豊かであるかどうかが大切です。

心が豊かな人同士でしたら隠し事など一切無く、相手を利する利他行を実践することで常に平和で穏やかな状態で居ることが出来るのです。

心が豊かな人と一緒になりたいのなら、まずは自分の心を清らかにすることから始めましょう。