金剛薩埵とは

金剛薩埵とは

金剛薩埵とは大日如来に教えを受けた菩薩のことで、真言宗の付法の八祖の中では大日如来に続いて第二祖になります。

金剛薩埵の由来

金剛薩埵はサンスクリット語ではヴァジュラ・サットヴァ(Vajrasattva)と言い、勇猛堅固な心を持つものという意味であり、金剛薩埵菩薩(こんごうさったぼさつ)、執金剛(しゅうこんごう)、金剛手秘密主(こんごうしゅひみつしゅ)、嚩日囉薩怛嚩(ばじらさったば)、縛日羅薩埵縛(ばじらさったば)などの呼び方があります。

金剛薩埵とは金剛(ダイヤモンド)のように堅固な菩提心を持つ菩薩のことで実在の人物ではありませんが、大日如来の教えを直接聞くという役目と、その教えを私達衆生に伝えるという二つの役目があることから、私達と大日如来を繋いでくれる大切な役目を果たしているのです。

曼荼羅での位置

胎蔵界曼荼羅では金剛部院(金剛手院)の主尊として院中央に位置しています。

金剛サッタ

金剛界曼荼羅では東輪の阿閦如来に属し、十六大菩薩の主尊であり、成身会、三昧耶会、微細会、供養会では阿閦如来の西方(上側)に、理趣会では主尊として中央に、四印会では東輪に単独で配されます。

金剛サッタ-四印会
四印会では中央大日如来の下です。

金剛薩埵の真言

金剛薩埵の真言は

  • 三昧耶会…唵三昧耶薩怛鑁(おんさまやさとばん)
  • 羯磨会…唵嚩日囉薩怛嚩噁(おんばざらさとばあく)