願文とは
願文(がんもん)とは法要などの仏教の儀式に於いて法要の目的や施主の願いなどを読み上げる文書のこと。
願文を読む法要
願文は護摩法要、柴燈護摩、落慶法要、開眼法要、地鎮祭などで導師の僧侶によって読まれる文章で、奉書に筆で書き、寺社の判を押し、短冊状に折り畳んだものを、折り紙の封に入れて「願文」などと表書きします。
やすらか庵でもお焚き上げ供養の時に儀式の中で願文を読んでいます。
願文は御本尊様に対するお手紙みたいなものであり、書く内容も作り方も伝統を思わせるような古風な作り方にします。
願文の作り方
願文は本文が書かれた願文と、それを入れるための封書から成りたちます。
昔風のお手紙を書く時などもこの方法で筆で書いて作りますと、とても権威のある古文書のような出来上がりですから、このような形でラブレターなど書いて手渡ししますと、案外うまくいくかもしれません。
願文の内容
願文には釈迦以来の仏法が伝わったという御縁を頂いた結果として仏法に基づいた儀式を開催できることに関する感謝と、今ここに縁ある衆生が集ったことに関する仏法興隆の喜び、そして御本尊、祖師などに関する感謝の言葉を述べ、儀式による功徳を多くの人に振り向けることが出来ますようにとの内容が古文形式で書かれています。
その内容についての決まりはありませんが、それぞれの寺院に伝統的な形式として伝わっていて、時の住職は儀式に応じてアレンジします。
願文本体
願文が書かれた奉書の居り方の説明です。
封書の折り方
願文を入れる封書の折り方です。