柴燈護摩

柴燈護摩とは

柴燈護摩とは屋外に護摩の祭壇を築き、儀式を行って場を清め、仏菩薩を招いて点火して天下泰平、五穀豊穣、家内安全などを願う護摩供養で、修験道や密教の行者が自らの行として修法し、寺院の行事として修法することもあります。

柴燈護摩の目的

護摩には屋内で焚く護摩と屋外で焚く護摩があり、屋外で焚く護摩の場合には広い場所で複数の行者が行うことが多く、修験道では行者が自らの煩悩を焼き尽くすという行として行い、その行者を支援している人への祈願としても行います。

密教が国家祈願の役割を果たしていた時代もあることから、国家安穏、天下泰平などの目的を持つこともあります。

また仏教の寺院行事であり、仏教行事の中でも活気があって華々しいことから、本堂の落慶法要として、或いは大祭のメイン行事として行う寺院もあり、多くの人の参拝で賑わう行事でもあります。

柴燈護摩の楽しみ方

寺院の行事として行う時には、法螺貝を鳴らしながらの入場、法斧の儀、法弓の儀、宝剣の儀などに続いて点火されますが、弓で放った矢を縁起物として持ち帰ったり、護摩が済んだ後の御幣を頂いたりすることもあります。

柴燈護摩は願い事を書いた護摩木を行者が祈願して焚いてくれて、場合によっては行者が加持してくれることもあるので、人気の行者には人だかりが出来ます。

護摩の後に火渡りをする所もあり、火渡りをすると無病息災が叶うと言われ、護摩の灰は持ち帰って家の周りに撒けば厄除けになるとも言われます。

いずれにせよ護摩の雰囲気の傍に居るということが大切なことであり、何かを持ち帰ろうとすれば争いになることもありますので、自分だけが特別な利益を受けようとは思わない事です。

柴燈護摩でお焚き上げのことも有り

護摩の目的は様々であり、決まりというものがありませんので、柴燈護摩の火で古い御札やお守りなどを焚き上げることもありますが、そういう場合には柴燈護摩の儀式が一通り済んでからのお焚き上げ品の投入になります。

柴燈護摩の由来

伝統的な柴燈護摩は真言宗を開いた空海の孫弟子に当たる聖宝理源大師が初めて行ったと言われ、醍醐寺をはじめとする真言宗の寺院で行われる事が多く、修験道は山中を歩いて修行し、大自然の力を体得することから、屋外で護摩を焚くことは諸仏諸菩薩の加護を得るためにも重要な修行なのです。

お焚き上げ供養との関係

柴燈護摩とお焚き上げ供養

柴燈護摩は本来は行者が自らの修行として修法することを思えば行者の修行法ですが、自己のためだけではなくて相手の幸せのために行うことも仏法の実践であると思えばお焚き上げ供養と同じであり、相手の幸せが仏法に基づくものであることが大切であり、真の幸せになって頂ける様祈願するのも行者の務めではないかと思います。