だるま(達磨)とは
だるま(達磨)はインドから中国に仏教を伝えた禅僧ですが、我が国では座禅をしている姿を模した縁起物としての置物として知られています。
達磨大師
だるまのモデルは達磨大師で中国の禅僧です。
達磨大師は南インドの国の第三王子として生まれ中国南方に渡海して嵩山少林寺で壁に向かって9年間座禅を続け、手足が無くなったという逸話から日本では起き上り小法師のダルマとして、転んでも必ず起き上がる「七転び八起き」の縁起物として珍重されています。
中国名を菩提達磨と言い、釈迦から数えて第28祖になり、禅宗の祖とされます。
だるまの歴史
だるまの由来は室町時代に我が国に伝わった、底に重りを付けて倒れても起き上がる中国由来の人形である「不倒翁」が作られるようになったことで、達磨大師の座禅の姿が倒れても必ず起き上がることと結びついて作られるようにっなたと思われます。
そういえば私の子供の頃の赤ちゃんのおもちゃの定番だったような気がします。
人形の中にカランコロンと綺麗な音がする仕掛けが入っていて、倒しても起き上がるし、音がするので小さな子供が喜びます。
七転び八起き
七転び八起きとは、七回転んでも八回起き上がるということで、いくら転んでも最後には必ず起き上がることの喩えです。
私達は人生の中では、失敗したり転んだりすることがよくあるものですが、いくら転んでも最後に必ず起き上がることで立ち直り、最後に幸せを掴むことが出来るということなのです。
毘沙門天の教えでもあり、毘沙門天は勝負必勝の神ですが、勝負に「負けない」ことを説いていて、勝負に負けないためには最後に起き上がることが大切なのです。
毘沙門天信仰とだるま、そして寅は昔からとても重宝されて深い関係にあり、毘沙門天と共にお祀りされているのです。
だるま市
だるまは開運必勝や勝負必勝などの縁起物として寺院の参道で売られていることが多く、土産物として買い求める人が多く居ます。
有名なだるま市は
- 深大寺だるま市…東京都調布市の深大寺で毎年3月3~4に行われる
- 毘沙門天大祭…静岡県富士市の妙法寺で旧正月の7日から9日まで開催される
- 白河だるま市…福島県白河市JR白河駅前通りで毎年2月11日に行われる
だるまの効果、功徳
だるまには次のような効果や功徳があります。
- 勝負必勝
- 開運必勝
- 商売繁盛
- 合格祈願
- 当選祈願
だるまの目の入れ方
だるまの目はだるまの最初に買った時に左目から入れておきます。
墨を付けた筆で書くのが正しい方法ですが、無ければマジックペンでも構いません。
だるまの左目は「阿」で物事の始まりに相当し、右目は「吽」で物事の終わりに相当しますので、願いが叶ったら右目を入れます。
だるまの願いが成就したら
だるまの願い事が成就したら買った所に持って行って供養してもらうか、年始のどんど焼き、もしくはお焚き上げ供養で供養してもらいます。
縁起物に関してはゴミとして捨てることはおすすめいたしません。
やすらか庵では全国対応のお焚き上げ供養をしていますので、何処にお住まいの方でも利用することが出来、郵送や宅配で送ることが出来ます。