不断節季とは

不断節季のイラスト

不断節季とは毎日が節季のつもりで真面目に商売していれば、将来困ることがないこと。

節季とは

節季とは盆と年末の2回の決算期のことで、借金が清算される時なので、業績が悪ければ借金の返済が出来なくなることから、節季が近くなればお金を工面するために誰もが熱心に働くようになるのです。

普段はのんびりしている人でもこの時期になったら真面目に働くことから、いつも節季のつもりで働きなさいというのが不断節季の意味です。

真面目に働くこと

鋳掛屋

現代の経済社会の中で、人はお金を得るために働いているようなものです。

労働がお金を得るためであるとしたら、なるべく働かずにたくさんのお金を得ることが出来れば裕福な暮らしが出来ますし、楽に暮らすことも可能になります。

しかし楽な仕事でたくさんのお金を稼ぐことが出来る人は一部の限られた人であって、ほとんどの人達は真面目に働いているのです。

そうは言っても一獲千金で大金持ちになることを誰もが夢見るもので、宝くじを買ったり、ギャンブルに挑戦してみたりするのですが、そう簡単に大金が手に入る訳ではありません。

真面目に働くことが一番だと気が付くまでに、人は皆回り道をしてしまうのです。

商売の秘訣

金運上昇のイラスト

商売というものは楽をしようとか大金を稼いでやろうとしても大抵はうまくいかないものです。

お客相手の商売の基本は客に喜んでもらう、満足してもらうことです。

他に喜んでもらうということは仏教で言う所の利他行であり、他人を利益することこそ真の意味で菩薩になるための修行なのですから、商売に於いても仏教の基本が役に立つのです。

昔から「お客様は神様」であると言われていますが、神仏を常に敬う人は人に対しても敬うことが出来るのであって、商売は客が居なければ成り立たないことから、お客様を神様と同じように敬えば、客からも大切にしてもらえるのです。

毎日が決算

尼僧のイラスト

毎日が決算のつもりで真面目に商売することが大切な事は分かっていても、誰もが手を抜いたり嘘をついたりしてその場をしのいでしまうものです。

毎日が決算のつもりで頑張れと言われても続かないのが人情で、人の心というものは放っておけば楽な方に転がっていくようになっているのです。

しかし人が本来怠け者であるからこそ教訓としての「不断節季」が言われるのであって、を出すことなく普段真面目にやっていれば、その努力が将来必ず役に立つことを知るべきなのです。

毎日の努力の継続は変化を感じるようなことがなく、効果が分かりにくいものですが、いざという時に役に立つのです。