走人足留法とは
走人足留法(はしりびとあしどめほう)とは家出や行方不明になった人の足を止めて家に帰らせる法のこと。
イラストは走人足留法の護符です。
家出の理由
家族の一員が突然家出して居なくなるにはそれなりの理由があって、家出する前には何らかのメッセージやSOS信号を発しているのですが、後になって冷静に考えてみればあの時のあのサインがそうだったのかと思うことがあって、何であの時に真剣に対応してあげられなかったのかと後悔しても決して過去に戻ることは出来ないのです。
現代社会では学校や仕事で壮絶なストレスに耐え、家庭でも癒されることない結果としての家出や自殺などが毎日何処かで必ず起こっています。
何かの理由のあるような家出ならともかく、全く原因の分からない家出もあって、昨日まで普通にしていた人が何の前触れもなく突然居なくなってしまい、本人と連絡を取る手段が全く無く、警察に捜索願を出して捜索を依頼しても何の手掛かりも無いような時には家族の者は絶望の淵に立たされます。
世の中には自分勝手な理由で家出する人も多く、愛人を作って逃避行、お金を持ち出し借金まで作って行方不明などの案件も案外日常茶飯事で起こっているのです。
家出の原因
昔は家出や行方不明などについては何かに憑りつかれた結果としてそうなったと思われていましたし、物の怪などに憑りつかれた人を祈祷して治すのが祈祷師の仕事でもあったのですが、科学が発展した現代社会に於いても目に見えない事象で苦しむような事例が数多く見られます。
私達の世界が目に見える世界と目に見えない世界の両方で成り立っていて、眼に見えない世界にも上から下までの階層があることを思えば、下の世界に繋がっている人の特徴として何かに憑りつかれている、支配されているような様子が見られるのです。
眼に見えない世界は普通の人が感じたり繋がってしまうことはありませんが、生まれつき霊感の強い人や感受性の強い人が繋がりやすく、繋がってしまうと自分で自分がコントロールすることが出来ないが故に悩み、苦しむのです。
実際に家出した人は何かに追われたり、脅迫されたりから逃れるために家出するのですが、家出して逃げたところで得体の知れぬ魔物に追われ続けることに変わりありません。
走人足留法の実践
走人足留法は家出した人の足を止めて呼び戻す法であり、護符の中央部にある九字(横5本の線と縦4本の線)の中に走人の年と名前を書いて護符を祀り、走人の年の数だけ般若心経を唱えます。
護符は自分に出来ることは何でもしたいという人のための一つの方法です。
物事が動くためにはきっかけが必要であり、大抵は一つのきっかけだけで物事が動いている訳ではなく、多くの要因が重なって動くのですから、護符も一つのきっかけだと思えば役に立つのです。
家出した人を呼び戻すには
家出した人の居場所が分かっていて家に戻らない場合には基本的に待つしかありませんし、出来ることは祈ることです。
何かしらの理由があるのでしたら、その原因を取り除き、解決することが重要です。
プライドが高い人は自分から相手に謝るようなことを絶対にしませんが、プライドなんて実は何の役にも立たないものであり、仏法では執着は捨て去るべきものですから、謝れば済むことでしたら何の躊躇もなく謝ってみましょう。
謝ることによって何かが減るようなこともありませんし、プライドが傷付くでしょうけれど、プライドなどは死んでしまえばそれで終わり、死後の世界に持っていけるものではありません。
家出した人の居場所が分からない場合にはとにかく祈ることです。
祈りは眼に見えない世界に働きかけ、必ず相手に伝わるものであり、真剣に祈る程相手の心を動かすだけの力に成り得るのです。
やすらか庵では家出した人を呼び戻す祈願もして居ります。
毘沙門天は厄を取り除き家族を守る神です。
相手の魂に訴えかけて心を動かすようになるにはそれなりの時間が必要ですが、どのようにしているのか不安で夜も眠れないような時には写経や読経をすると心が落ち着きます。
お寺で神様に祈ってもらえているという安心感と神様の加護があればより一層安心です。