褒めるとは

褒めるイラスト

褒めるとは人の行いに対して優れていると評価して賞賛すること。

褒める相手

家族で楽しもう

褒めると言えば目上の人が目下の人に対してというイメージがありますが、人の行いを優れていると正しく判断出来る人が褒めるのですから、正しい判断力が必要になってくるのです。

親が子を褒める、上司が部下を褒める、のような使い方になります。

しかし褒める立場が逆でも全く問題なく、子供が母親に「お母さん、すごーい!」、部下が上司に「部長すごいですね!」との言葉が出たら、「まあね」とか「いやいやそれほどでも」などの照れ隠しの言葉が返ってくるでしょうから、その言葉をきっかけにお互い良い関係につながっていくのです。

要するに相手を称賛するような褒め言葉は、良きコミュニケーションにつながるのです。

悪い所は言わない

叱るイラスト

相手を褒める時には相手の悪い所や欠点は言わないことです。

欠点ばかり言われますと嫌になってくるもので、言われた相手を避けるようになってきますし、お互いの関係は悪くなってしまいます。

しかし褒められた後にお願いの形で「○○について気を付けて頂けて頂けたらとても有難いです」という言い方をすれば、物は言い様で、案外素直に気を付けてくれるようになるものです。

豚もおだてりゃ木に登る

豚もおだてりゃ木に登るのイラスト

豚もおだてりゃ木に登る」とは「能力の低い者でも、おだてられて気を良くすれば、能力以上のことが出来ることもある」というたとえで、実際には豚が木に登ることはありませんが、「あなたみたいに何でも出来る素晴らしい方でしたらこれ位の木に登るだけの能力はお有りでしょう、私達は能力が無いので出来ませんが…」などとおだてることによって、豚が本当に木に登ってしまうという事があるのです。

褒めるとおだてるとは少し違い、おだてるの場合には大げさに褒めることであり、真実とは違ってくるかもしれませんが、それでもおだてることによって本来なら出来ないことが出来るようになるということは、未知の能力を開発するためにも是非とも必要なことかもしれません。

不綺語との関係

迷いのイラスト

十善戒の中にある「不綺語」(ふきご)とは飾り立てた言葉を言わないということで、身(体の行い)、口(口で発する言葉)、意(心で思う事)の規律である仏教の十善戒の中で、口で発する言葉に関する規律の一つです。

綺語は飾り立てた言葉のことですが、お世辞と言った方が分かりやすいかもしれません。

「お世辞」とは「相手に気に入られるために、心にもない誉め言葉を言うこと」です。

心にもない誉め言葉は戒律では悪行になってしまいますので気を付けましょう。

家庭の中で褒め合おう

毘沙門天信仰

毘沙門天は父の神、吉祥天は母の神、そして善膩師童子は子の神で、全部揃って家族神です。

  • 毘沙門天は吉祥天の福徳を褒め、子の善膩師童子の素直さを褒めます
  • 吉祥天は毘沙門天の智慧を褒め、子の善膩師童子の賢さを褒めます
  • 善膩師童子は毘沙門天の力を褒め、吉祥天の優しさを褒めます

家族でお互いに褒め合えば、何時も仲良く居ることが出来ます。

家族でお互いに褒め合えば、家の中から笑い声が絶えません。

家族でお互いに褒め合えば、悪い者が近付きません。

家族でお互いに褒め合えば、福の神がやってくるのです。