喧嘩した時

夫婦喧嘩、親子喧嘩、友達との喧嘩、職場での喧嘩など、私達人間は考え方の違う相手と共に行動する時には、うまくいけば仲良く出来るのですが、どうしても意見が合わなかったり、相手の言動が気に入らない時には喧嘩になってしまいます。

仏教に於ける戒律では怒りの感情は悟りを邪魔するものとして慎むべきとされますが、怒りの感情むき出しの仏である毘沙門天不動明王などは相手が気に入らないからという理由で怒っているのでなく、私達人間の煩悩にまみれた私利私欲に対して一刻も早く仏の世界に気が付くようにとの怒りなのです。

しかしながら特に悟りなどを望まない俗世間の凡人である私達は、ついつい単純なことで喧嘩してしまうのですが、例えば夫婦であって普段相手に対して言えないことがあるのなら、こういう機会に行ってしまうのが得策です。

普段思っていながら言えないことを言うのですから、喧嘩が激しくなる可能性がありますが、ついでのことですから、思いっきりやりましょう。

言われた相手にしても余計に腹が立つかもしれませんが、冷静になった時に「何であんなこと言われたんだろう」と少しは反省するかもしれません。

本当でしたらどんなことでも普通に言える関係が夫婦であり、言えないということはストレスになりますので、お互いにストレス無く生活するためにも何でも話せることは良いことなのです。