遺影とは

遺影

遺影とは葬儀の時に使う故人の肖像としての写真で、祭壇に飾られて亡き人の面影を忍ぶために使い、火葬後には遺骨と共に自宅に持ち帰って四十九日の祭壇に飾ります。

お葬式に使う写真探し

お葬式に使う写真

故人が急に亡くなって親族や友人などに連絡したり、病院の片付け、葬儀社との打ち合わせなどでドタバタしている時に葬儀に使う写真を持ってきて下さい、と言われてもすぐに探し出すことは難しく、こういう時に限ってアルバムが何処にあるのか分からなくなったり、良い写真が見つからなかったりするものです。

葬儀に使う写真はなるべく

  • 胸から上
  • 正面から撮影
  • スーツ姿
  • 集合写真ではない
  • 一人だけ写っている
  • あまりに古過ぎない写真
  • カラー写真
  • 明るい写真

のようなものが好ましく、このような条件に合うような写真は探しても中々ないものです。

終活では自分の葬儀用の写真も準備しますが、家族の人を困らせない為にもこういった準備は大切なことかもしれません。

葬儀が済んだら

後飾りのイラスト

お葬式が済んで荼毘に付された故人様の遺骨は白木の位牌と遺影と共に家に持ち帰り、四十九日の納骨供養の日が来るまで後飾りの祭壇に安置します。

四十九日までには戒名が刻まれた塗りの本位牌を準備しておきます。

この時は遺影に付いている白黒のリボンはそのままにしておきます。

遺影は何時まで

遺影は何時まで飾るか

お葬式の時に使われた遺影は四十九日を過ぎましたら白黒のリボンを外して、古い家でしたら居間の壁の上の方に古いご先祖からの順番で飾っているものですが、最近では居間にご先祖様の写真がずらりと並べてあるようなことは滅多にありません。

またお葬式の時に使った写真は急ごしらえで作った物が多く、随分と昔に撮影した写真であったり、集合写真の中の切り取りを拡大したのでピンボケになっていることがあり、あまりお気に入りの写真ではないというのが本音のようです。

お葬式の時に作る遺影は大小二つという事が通例でありますので、大きな額縁に入った写真はお焚き上げ供養に出して、小さい写真の方を残して祭壇に飾れば良いと思います。

遺影の処分

ごみとして捨てる

遺影はゴミとして処分することが出来ます。

額縁とガラス

額縁とガラスのイラスト

遺影は不要になったら額縁の後にあるフックを外して写真とガラスを取り出します。

「写真」と「額縁」は「燃えるごみ」として、「ガラス」は「不燃ごみ」として処分出来ます。

遺影の写真

遺影の写真

しかしながら少なくともお葬式の場で使ったものである以上、そして故人の遺影が写った物である以上、捨てるということに抵抗を感じる人は多いものです。

遺影の写真もゴミとして捨てる場合には、少なくとも白い紙で包むなどの配慮が必要だと思います。

遺影のお焚き上げ

お焚き上げの写真

やすらか庵では遺影のお焚き上げ供養を受け付けています。

お焚き上げ供養品の写真の額縁はそのままで構いません、お葬式の時に使われた額入りの写真では、白黒のリボンが画鋲で止められていたりしますが、そういったものもそのままで構いません。

リボンが付いていたり画鋲が付いていても結構です。

ガラスは不燃物でございます、お焚き上げの火に溶けてなくなるようなことはありませんし、割れるとお片付けの時に危険ですので、お焚き上げ供養の火に入れるようなことはいたしません。

実際のお焚き上げ供養の時には予めガラスを取り外してから写真とフレームのみお焚き上げ供養いたします。

但し、宅配便で送る時には、エアーパッキンなどの緩衝材を巻くか、布で包むなどの措置をしてください。他の物に当たらないように、当たっても割れないようにだけは注意してください。そして必ず割れ物注意のシールを貼ってもらってくださいませ。


お焚き上げの質疑応答エンター