後飾りとは

後飾り

後飾りとは亡き人の荼毘に付された遺骨を四十九日までの間にお祀りする仮の祭壇のことで、「中陰祭壇」とも言います。

中陰とはこの世とあの世の中間の世界の事です。

後飾りは仮の祭壇です

後飾りは仮の祭壇

病気で入院している人の症状が悪化して先が短いかもしれないという時にお葬式の準備を始めたら、それは大変に失礼なことであって、まるで死ぬのを待っているかのようなことは慎むべきことです。

たとえ臨終を宣告されたとしても最後の最後まで生きていて欲しいと願い、祈ったり、語り掛けたりなどするべきことはいくらでもあるものです。

しかしながら万全の手当てを尽くしても命尽きてしまった時に初めて葬儀の準備を始めるもので、葬儀に使う物に関しては予め準備していたものではなくて、白木などの簡素な物を亡き人のためだけに使って、他には使い回ししないという原則があります。

亡き人のためだけに使う物としては

  • 棺桶
  • 死に装束
  • 白木の位牌
  • 遺影
  • 後飾り

などで、葬儀の時に使われ、棺桶、死に装束、花などは荼毘に付される時に燃やされますが、後飾り、白木の位牌、遺影などは亡き人を荼毘に付して遺骨を家に持ち帰った時に安置する祭壇で使います。

後飾りに飾るもの

後飾りに飾る物

後飾りは葬儀が終わってから四十九日までの祭壇であり、後飾りに飾るものとしては

  • 故人の遺骨
  • 白木の位牌
  • 十三仏の掛け軸
  • 遺影
  • 御供え物
  • ロウソク(ロウソク立て)
  • 線香(香炉)
  • 打ち鳴らし(リン)

などで、この祭壇は長年使うものではなくて仮の物ということでロウソク立てや香炉などは白い陶器製の物を使います。

後飾りのお勤めは

十三仏の掛け軸

四十九日は亡き人があの世の世界(彼岸)にたどり着くまでの旅の期間であり、亡き人の魂が迷わぬように、困らないようにとの思いを込めて供養するための祭壇です。

死後の世界では十三仏の案内が必要です

十三仏の功徳と効果、真言について

十三仏の役割は

となり、一週間ごとに変わっていきます。

真言宗などでは初七日、二七日、三七日…と四十九日まで「おかんき」と言われる供養を行います。

後飾りは旅立ったばかりの亡き人の魂が迷わぬようにお祀りする祭壇ですから、毎日手を合わせて供養するのが原則です。

ロウソクを灯し、線香を点けて手を合わせるだけでも結構ですし、可能であれば毎朝温かいお茶と白いご飯を御供し、花も古くなったら取り換えましょう。

中国地方や四国地方などの真言宗の盛んな所では、近所の人が集まって「おかんき」をすることもあります。

四十九日になったら

亡き人の供養も四十九日になりましたらもうすぐ彼岸の世界に到達ということになりますし、現世での私達の悲しみの感情も随分と和らいでくるものです。

四十九日には僧侶を呼んで満中陰の法要を行い、入るべきお墓があれば納骨と言うことになります。

お墓の無い方や後継者の居ない方は散骨供養樹木葬などを利用するのも四十九日が適切な時期になります。

後飾り同様、白木の位牌も四十九日までのものですから、この時に間に合うように塗りの本位牌を作っておき、四十九日の法要の時に開眼供養してもらいます。

四十九日の法要が済んだらお墓に向かい、納骨します。

白木の位牌は納骨が済んでからお寺に納めることもありますが、寺院によって違います。

後飾りの処分、お焚き上げの方法

四十九日が済みましたら後飾りは片付けます。

組み立て式になっていますので、片付ければコンパクトになります。

後飾りの処分方法

葬儀社のイラスト

葬儀の時に利用した葬儀社に連絡すれば引き取ってもらえることが多いですので、確認してみて下さい。

後飾りに関しては魂を入れたりしませんし、テーブルみたいなものですから、特別に何かすることなく、気になる人は塩を一振りしてから燃えるゴミもしくは粗大ごみとして処分しても構いません。

後飾りのお焚き上げ

お焚き上げ-火が燃えているイラスト

亡き人の遺骨や位牌をお祀りしていた祭壇ですから普通に捨てることに抵抗がある方も居られます。

霊的なことなどで気になる人はお焚き上げを利用しましょう。

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後飾りを使い続けても構いませんか?

後飾り

後飾りは白木の位牌同様に、亡くなって初めて準備する亡き人のための四十九日までの祭壇ですから、次のような事は慎みましょう

  • 納骨しなかったのでそのまま使い続ける
  • 保管しておいて、次に誰かが亡くなった時に使う
  • もったいないので植木鉢や盆栽を置く棚にする

もったいないからと植木鉢や盆栽の棚にする人が居られますが、悪くはないと思うのですが、これは例えば散骨した人の骨壺が空になって捨てるのは勿体ないからと、梅干しを漬ける壷にするようなものです。

亡くなった人のために新しい物を揃えて、そしてその方だけのために使うことがとても大切な事です。

供え物を天に届けようと思ったら新しい物を準備して護摩の火で焚くのが一番ですが、この場合、燃やしたら勿体ないと思うのではなくて、天に届けられて良かったと思うべきものなのです。

お墓が無いなどで四十九日に納骨出来なかった場合には後飾りは片付けて他の祭壇を使うようにしましょう。

但し遺骨を仏壇の中に入れてお祀りすることはあまり良くありません。