白木の位牌とは

白木の位牌とは、故人の戒名、名前、没年月日、享年などを書いた槇や檜などの白木の部分を使って作られた木札のことで「仮位牌」とも言い、葬儀から四十九日まで使い、遺体もしくは遺骨の傍に遺影と共に安置して礼拝の対象とします。

白木の位牌とは

白木の位牌に書いてある内容

白木の位牌には表と裏があり、表だけに書く方法表と裏に書く方法とがあり、書いてある内容としては

  • 戒名
  • 俗名
  • 没年月日
  • 享年

です、一番上に梵字が書いてあるようなこともあります。

仏式ではない場合には俗名だけで戒名は書きません。

白木を使う意味

葬儀の時に使うものは、予め準備しておいたようなものは使いませんし、亡くなる前に大急ぎで準備するようなことはしません。死ぬことを待っていたかのように思われるからなのです。

そういう意味では白木の位牌は無地で無記名の物であり、亡くなって初めて準備して書き込む物なのです。

例えば病院に入院している人に対して、もし亡くなっても慌てることが無いようにと葬儀の準備を始めたとしたら、闘病している人にとっては、周りの人が自分の死を待っていると感じるでしょうし、失望することになるでしょう。

闘病している人に対しては、何としてでも生きていて、元気になれるように願ったり祈ったりして差し上げることが最も大切なことなのです。

しかしいくら医術の限りを尽くしても看病、祈り、願いの限りを尽くしても叶わないことがある訳で、実際にそうなってしまった段階で初めて死後の準備をするものです。

白木の位牌の準備は

枕経

白木の位牌は葬儀社が亡き人の枕飾りに持って来ますので、自分で買う必要はありません。

僧侶が枕経に来てくれる場合にはその時に戒名を付けて筆で直接書き込みます。

枕経という習慣が無い所では葬儀社が寺院に戒名の張り紙を取りに行って準備してくれます。

仏式ではない時には葬儀社が俗名で白木の位牌を準備してくれます。

白木の位牌は故人の霊が体から離れていく時に迷わないように道案内するためのもので、葬儀の間は遺体の傍に置くことにより目印となり、火葬場に移動する時も遺体に寄り添って移動することにより、迷わぬように導く役割を果たしているのです。

白木の位牌の安置場所

枕経

白木の位牌は故人の遺体が自宅にある時は故人の枕元に、葬儀場に移動したら祭壇の上段に安置されます。

葬儀が済んで火葬場に向かう時には喪主の方が白木の位牌を持ち、僧侶の後に続きます。

火葬後の収骨の時には収骨室の祭壇に安置され、遺骨は喪主の方が持つことになりますので、白木の位牌はご家族の方が持って自宅に向かいます。

自宅に到着したら四十九日の祭壇の上部に安置します。

葬儀後に初七日の法要を行う時には祭壇に安置します。

白木の位牌の目的は

白木の位牌は亡き人の霊が憑く依り代として使い、亡き人が迷わないように導く役目がありますので、亡き人の傍に置き、亡き人の遺体を移動する時には喪主の方が持って次の場所まで導いて差し上げます。

白木の位牌は葬儀場でも火葬場でも亡き人の遺体または遺骨の傍に置くようにします。

葬儀の流れが全て終わって自宅に戻る時には白木の位牌、遺影、骨壺を持った人が揃って自宅まで故人を導きます。

葬儀社は喪主の宗教形式に関係なく白木の位牌を準備しますので、俗名での白木位牌もよくあることですが、無宗教の方などは位牌に対しては亡き人の名札程度の認識であることが多いです。

白木の位牌はいつまで祀る

白木の位牌は葬儀が済んで火葬した故人様のお遺骨を骨壷に入れて持ち帰り、骨壺に入ったお遺骨と共に自宅の祭壇に四十九日の法要があるまでお祀りいたします。

四十九日の時にお墓が既にある場合には四十九日の法要後に納骨致します。

納骨供養について

四十九日の法要の時には予め準備しておいた塗りの正式な位牌である本位牌を開眼供養してもらい、白木の位牌はお寺さんに届けて引き取ってもらい、供養してもらいます。

寺院では引き取った白木の位牌は本堂で暫く供養してから閉眼供養してお盆や年末に焚き上げるようです。

開眼供養してもらった塗りの位牌が正式な位牌で本位牌と言い、本位牌を仏壇の中にお祀りして使い続けることになります。

位牌を作るのは大変

四十九日を過ぎても3万円で戒名付き位牌が作れる!…戒名付き位牌エンター

四十九日の法要が済みましたら四十九日の祭壇は葬儀社が無料で引き取ってくれることが多いので、葬儀社に聞いてみて下さい。

白木の位牌の役割

四十九日の祭壇のイラスト

白木の位牌には亡き人の葬儀の時に亡き人の名札の役割と、霊の案内役という役割があります。

亡き人の名札の役目

葬儀の時に亡き人の遺体が棺桶に入れられていて祭壇の前に安置され、遺影が祭壇の上段に飾られていますので、亡くなった人が間違いなく写真の人だということが分かりますが、名前が書いてあることで名前と顔が一致するのです。

人が亡くなることは突然訪れるものですから、誰にとっても亡くなったという事実が信じられないことであり、しかしその信じられない事実については、写真が出ていたり、名前が書いてあることで、間違いない事実だということが徐々に認識されるのです。

また亡き人にとっても自分が亡くなったという事実がすぐには分からないので、魂が肉体から離れて自分の体を見てみたり、遺影や位牌を見ることで自分が亡くなったということが認識されるのです。

そういう意味では白木の位牌はとても大切な役割を担っているのです。

亡き人の案内役

白木の位牌の目的としては亡き人の霊は、亡き人の身体からだんだんと離れていきますので、霊を位牌に引き留めておいて自分の身体が亡くなったということを理解してもらうことと、遺体を葬儀場や火葬場に移動する時に故人の霊が迷わぬようにするのが最大の目的であり、葬儀の時には僧侶の引導の後に続き、必ず喪主が位牌を持ち、霊が迷わぬように道案内するのです。

白木の位牌には戒名でも俗名でも、亡き人を導く役割があることに変わり有りません。

僧侶を呼んでいないから葬儀が済んだらゴミ箱に捨てて構わないと思う方が居られますが、亡き人のために作ったものであることと、葬儀の時に使った神聖なものであることから、極力ゴミとして捨てるようなことは避けましょう。

また無宗教形式で葬儀を行い、魂などは入れていないので、単なる名札的な物に過ぎないという考え方があるのであれば、位牌の処分ということで構いませんが、なるべく丁寧に扱った方が良いと思います。

白木の位牌をそのまま使うこと

白木の位牌のイラスト

お墓が無いとか、お葬式の後の法要をしていないなどの場合に、白木の位牌が放置されていたり、そのまま使い続けていることがありますが、白木の位牌というものは、お葬式の流れの中だけで使う臨時的なものですので、いつまでも使うものではありません。

しかし一時的であれ故人の霊の依り代として使ったものをそのまま使い続けたり放置したり、粗末にしたりすることは良いことではありません。

また、こういった場合にはお葬式に使った故人様の写真に付いても白黒のリボンが付いたままだったりしますが、白黒のリボンも四十九日が過ぎましたら外して、ゴミとして捨てる場合には白い紙などに包むか、他の写真などのお焚き上げ品と共に出すようにします。

四十九日を過ぎた時には

四十九日を過ぎていつまでも白木のお位牌を使い続けますと、誰かが故人様の霊前にお参りしてくれた時に白木の位牌を見て、正式な位牌を作るお金をケチったとか思われますし、故人様に対して失礼なことかもしれません。

位牌を作らないのなら、なるべく早めにお焚き上げしてもらうか、葬儀社に引き取ってもらいましょう。

高野山真言宗やすらか庵のお焚き上げ

本位牌は俗名で作ることも出来ますし、毎日故人に対して手を合わせたいとか、誰かが仏壇をお参りしてくれた時に、仏壇の中に亡き人の位牌があれば手を合わせることが出来ます。

もし仮に随分と古い白木の位牌が仏壇の中に残っていたとしても、今からでも遅くはありませんのでお焚き上げを利用したら良いと思います。

但し古い位牌の中には、戦争中などで物資が不足していた時代の質素な位牌が今でも残っていて、白木の位牌と間違えるようなこともありますが、戦時中の位牌でしたらもう50年以上過ぎていますので、ご先祖様の過去帳にまとめるか、お焚き上げ供養しても構わないでしょう。

白木の位牌をなるべく安くお焚き上げに出す方法…白木の位牌を小さくする方法エンター

白木の位牌の処分、お焚き上げ

白木の位牌は何時までも使うものではありませんので処分、お焚き上げすることになりますが、その方法について説明いたします。

白木の位牌の処分

白木の位牌は亡き人の魂を導くための依り代として作られますので本来は処分と言う言葉は適切ではありませんが、無宗教の方で宗教者を呼ぶことの無かった葬儀での白木位牌は当然開眼供養などしていませんし、礼拝の対象としても扱われていませんので、亡き人の名札として扱われた白木位牌であればゴミとして捨てて構いませんが、捨てるのであれば紙で包むなどの配慮が必要です。

白木の位牌の処分費用

白木の位牌の処分としては葬儀社に引き取ってもらう、捨てる、寺院に奉納する、お焚き上げの方法かあります。

葬儀社に引き取ってもらう…無料かお気持ち

葬儀が済んだら葬儀社はお墓や仏壇のセールスにやってきますので、頼めば白木の位牌と四十九日の飾り(葬儀社から買った物)に限って無料で引き取ってくれます。

或いは数千円程度のお気持ちを渡したら良いと思います。

しかし無料で引き取ってもらったら、頻繁にセールスに来るかもしれません。

捨てる…無料

白木の位牌をごみとして捨てる場合には、礼拝の対象として使ったものですから白い紙で包んで塩を振るなどした方が良いと思います、その場合の費用は無料です。

少なくとも礼拝の対象として魂が入ったお位牌は捨てるべきではありません。

寺院に奉納する…無料かお気持ち

寺院を利用して葬式をした、旦那寺の僧侶に来てもらったなどの場合には、その寺院のしきたりに従って下さい。

古い習慣のある所でしたら、白木の位牌は四十九日の納骨が済んだら寺院に出向いてお礼を添えて奉納します。

この場合のお布施はお気持ちでよろしいかと思いますが、寺院にお尋ね下さい。

葬儀を利用された方には無料で引き取ってくれる寺院もあります。

奉納された白木の位牌は故人の初盆まで本堂でお祀りして焚き上げるのが古くからの慣習ですが、寺院によって違いがあります。

お焚き上げ…千円~3千円程度

全国には有料でお焚き上げを受け付けている所が多数ありますので、郵送などを利用すれば1体あたり千円~3千円程度でお焚き上げしてくれます。

白木の位牌のお焚き上げ

白木の位牌は亡き人の傍で四十九日までお祀りしたら正式な塗りの本位牌に切り替えますので、四十九日の法要の時に僧侶に塗りの位牌を開眼供養してもらった後に白木位牌をお寺に納めることが多いようです。

お寺では白木の位牌は初盆まで本堂にお祀りしてから後にお焚き上げする習慣が残っている所がありますが、亡き人の供養と言う意味ではこうあるべきだと思います。

四十九日が済んだら白木の位牌と共に「後飾り」と言われる簡易祭壇も不要となりますが、白木位牌を引き取ってくれるお寺でも後飾りまでは引き取ってくれません。

お寺さんが引き取ってくれない、檀那寺が無いなどの場合には葬儀社に引き取ってもらい、それも出来ない場合にはお焚き上げをしている業者に頼みましょう。


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