目次
神具とは
神具とは神道の日々の礼拝用に使われる神棚用の道具や装飾品のこと。
神具の基本
神に捧げる供物としては米、酒、塩、水、榊が基本であり、供物を入れる器や神鏡、注連縄などが神具の基本となります。
神具の種類
神棚や神具は神具店で売っていますが、ホームセンターでも販売していますので気軽に買うことが出来ますが、一般的な物しか置いていませんので、最近ではネット通販で多種多様な物が入手できるようになりました。
神具の種類をあいうえお順に並べてみました。
[あ行の神具]
- 大幣(おおぬさ)…身を浄めるための道具
- 折敷(おしき)…神饌を供える時に土器などを載せる台
[か行の神具]
- 掻敷(かいしき)…神饌の下に敷く和紙のこと
- 神楽鈴(かぐらすず)…神迎えを行う時に使う鈴のこと
- 神棚(かみだな)…神道の神を祀るための祭壇のこと
- 神棚幕(かみだなまく)…神棚の前に貼る幕のこと
- 土器(かわらけ)…神に備える酒・塩・水などを入れる素焼きの器
- 狐(きつね)…稲荷神の使いで一対で祀る
- 雲(くも)…ビルや二階建てで神棚の上を人が歩く時に神棚の上の天井に貼る彫刻文字
- 御幣(ごへい)…紙や布で作った神が降りてくる依り代
[さ行の神具]
- 榊立て(さかきたて)…榊を供えるための陶器製の花立
- 三宝(さんぼう)…神饌(しんせん)を供えるための白木の台
- 注連縄(しめなわ)…神聖な領域であることを示すための藁や麻で編んだ神祭具のこと
- 水器(すいき)…神に水を供えるための入れ物
- 祖霊舎(それいしゃ)…家の先祖神を祀るための祭壇
[た行の神具]
- 高坏(たかつき)…神饌を供えるための高い足の付いた台
- 灯明(とうみょう)…油やロウソクを使って灯りを灯すための台
- 徳利(とくり)…お酒を入れて供える器
- 鳥居(とりい)…神の領域を表す門のこと
[は行の神具]
- 八足台(はっそくだい)…祖霊舎の前に置いて供物や玉串を載せるための台
- 火打石(ひうちいし)…魔を払うために火花を出す鎌で打つための石
- 火打鎌(ひうちがま)…魔を払うために石を打って火花を出すための鉄
- 人型(ひとがた)…厄災を人の代りに受けるとされる神で作ったもの
[ま行の神具]
- 神鏡(みかがみ)…神が降りてくる依り代となる鏡のこと
- 水玉(みずたま)…水を入れて神に供えるための器
神具の処分
装飾などの目的で飾っている神具には魂が入っていませんので、不要になったらゴミとして捨てても構いません、燃えるゴミ、不燃物、資源ごみに分けて出しましょう。
ほとんどの神具が陶器や金属で出来ていますので、不熱物あるいは資源ごみとして出すことになります。
不燃ゴミとして出す場合には塩を振ってお清めをしてから出せば安心です。
しかしながら毎日の礼拝用に使っていた神具は神官にお祓いをしてもらって処分すれば安心です。
神聖な物として神具をゴミに出すことに出すことにためらう方は、お焚き上げ供養を利用した方が良いと思います。
神具のお焚き上げ供養
神具は神棚の荘厳に使われていたものですからとても有難い形をしていますし、毎日の祈りと願いが染みついているので、簡単には捨てることが出来ない方が多いのです。
しかし金属や陶器などが主体の神具では、お焚き上げに出そうと思っても断られるのではないかと思うものです。
金属や陶器などで出来ている神具や仏具はお焚き上げ出来ませんが、供養することは出来ます。
やすらか庵ではお焚き上げ品を毎日読経供養すると共に、実際のお焚き上げ供養の日には燃えない物に関してはお焚き上げの儀式を行い、お祓いをし、更に火にかざすことで供養させて頂いております。
神壇をお焚き上げに出す時は神具が一緒に付いていて構いません。
お片付けというものは全て綺麗に片付けてしまわないと意味がありません。