Q.仏壇の中に宗旨の違う位牌があっても良いですか
A.仏壇の中に夫婦や兄弟の先祖の位牌が一緒にお祀りされていることはよくあることです。と言いますか、仏壇が一つしかないので、やむを得ずそうなったという事が実際にはあるもので、同じ宗旨であれば違和感が無いのですが、違う宗旨の場合には、違和感を感じるようなこともあります。
宗旨宗派によって死後の世界観も違いますし、信仰の仕方も違いますので、極端な話、南無阿弥陀仏と南無妙法蓮華経が同居しているようなものであり、これでは亡き人も困るのではないかとも思ったりするのですが、実際はどうなのでしょうか。
結論から先に言いますと、無理して位牌を改宗する必要はありませんし、戒名を付け替える必要もありません。仏の世界自体が様々な役割の仏から成り立っていることを考えますと、1つとして無駄なものは存在しないのでありまして、共存共栄という姿が宇宙の姿であり、真理であることを思えば、宗旨の違う位牌が一つの仏壇の世界にあっても共存することが出来るのです。
そもそも仏壇そのものが仏の世界の表現であり、小宇宙を形成しているのですから、他を排除することはありませんし、共存してくださいますので、心配することはありません。