位牌をお祀りする期間
お位牌と言えば仏壇の中に常にあるものという印象がありますが、一体どれ位の期間お祀りするものなのでしょうか、もうこれでおしまいと言う賞味期限のようなものがあるのでしょうか。
お位牌の役割
お位牌は亡き人の魂が降りて来る依り代ですので、亡き人の守護に対して感謝の念を表したり、対話したりの大切な目的があり、毎日手を合わせて礼拝するためにあるものです。
また3回忌、7回忌などの法事の時にはお寺やホールに持って行って、特別な祭壇にお祀りしたりして故人様の供養のためにも大切な役割をしています。
家の守り神
位牌には亡き人の戒名、俗名、没年月日、享年などが書いてあり、個別の霊としてお祀りしていますので、亡き人としての「〇〇さん」という生前中の個性が強烈に現れますが、その強烈な個性も年月の経過と共にだんだん薄れてきて、法事で言いますと33回忌或いは50回忌の時には家の守り神になると言われ、「守り神」様になっていくのです。
先祖代々の霊になるまで
家の守り神様になったということは、「〇〇家先祖代々之霊」になったということであり、個別に作られた位牌の役割が終わります。位牌はもちろんそのまま個別にお祀りしていても構いません。
という訳でお位牌のお祀りする期間としては33回忌或いは50回忌までということになります。
33回忌や50回忌を境にして回出位牌や過去帳位牌に替えれば、仏壇の中に位牌が増え続ける事はありません。