癒しとは
癒しとは悩みや苦しみ、疲労などから解放されて精神的、肉体的に安らかになる物や体験、映像、音楽などのこと。
宗教は癒し
仏教の開祖である釈迦は今から2千5百年以上も前に悟りを開き、この世に生まれてきた全ての衆生が生きている限り悩み苦しみに支配され続け、安楽の境地にたどり着くことが出来ない原因が欲望にあると説きました。
仏の住む世界は浄土と言って安楽の世界であり、その世界に住む者は争い事が一切なく、互いに癒し癒される関係にあるのは欲望の無い世界だからです。
全ての仏は欲望にまみれた衆生に対して浄土の世界に救い上げる活動をしているのですから、真の癒しの世界にたどり着くためには、私達人間の世界での癒しを追求していく必要があり、宗教は私達に対して分かりやすい形での癒しを説くのです。
悩み苦しみからの解放
自分が苦しい時には他の人が皆幸せそうに見えます。
しかし幸せそうに見える人達も実は皆深い悩み苦しみを持っているのです。
だからと言って皆が不幸なのが当たり前という事ではなく、
悩み苦しみを持ちながら生きていくしかないのです。
人間である以上、悩み苦しみとは上手に付き合うしかありません。
悩み苦しみと上手に付き合うコツは時々心を悩み苦しみから解放してあげることです。
悩み苦しみは長く続きますと心というものは元々打たれ弱いものですから、心の苦しみは身体の苦しみとなり、心身に異常をきたすようになってしまいますので、時々解放することによって楽になることが出来ます。
俗にいうストレスは、たまり続けると病気になってしまいますので、ストレス発散もしくはストレスからの解放が必要なのです。
その方法には二通りあって
- 楽しい事に集中すること
- 頭の中を空にすること
であり、楽しい事に集中すれば当然悩み苦しみを忘れてしまい、頭の中を空にすれば心が軽くなります。
楽しい事に集中
楽しい事とは次のような事で
- 旅行に行くこと
- 趣味に熱中すること
- スポーツに熱中すること
- 映画や音楽の世界に浸かること
などです。
確かに熱中している間は悩み苦しみなどは忘れることが出来ます。
頭の中を空にする
楽しい事に集中する時は一つの事に意識を向けるのですが、頭の中を空にするとは集中する対象を無くしてしまうことです。
空を眺めていたり海を見ていたりすると何も考えなくて済むのは、空や海などの広くて大きい対象に溶け込むからであり、自らの心も空や海のように広くて大きくなっているのですから、日常生活の問題などの細かい事などはどうでもよいのです。
たまには日常生活のゴタゴタから離れて空を見たり海を眺めてみると、自分の生きている世界の小ささに気が付くのです。
更には私達が今生きている地球にしても大きな宇宙の中ではほんの一点に過ぎない場所であり、大きく渦を巻いて廻っている銀河の中では私達の存在などは豆粒にも満たないのです。
更には私達の心の中にも大きな宇宙があって外の大きな宇宙と繋がっているとしたら…
果たして小さなことで悩み苦しんでいて、果たしてそれで良いのだろうかと思ってしまいます。
癒しの世界を作り出す
私達が唱えるお経には神仏の智慧が説かれていて、真言は神々に通じる言葉であり波長でもあります。
癒しの音楽と言われる心が安らぐ音楽には私達の耳には聞こえないレベルの波長が入っていて、心身をリラックスさせる効果があると言われています。
浄土と言われる空間に居住する者達は欲望というものがありませんので、私達の五感で感じる楽しみとは違ってもっとレベルの高い楽しみがあるのですから、そういうレベルの高い楽しみを説くのが経典であり、真言、マントラなのです。