御神木とは

御神木とは

御神木とは天から神が降りてくるときの依り代となる木、もしくは神として崇められている大木や樹齢の長い木のこと。

依り代とは

磐座とは

大木や巨岩、山などに神が降りてきて憑りつく対象や領域のことを依り代と言い、ご神体として崇められます。

依り代は大木、巨岩、山などの他に神社や祠、神棚に至るまで様々な場所にあり、神前に手向ける榊、しめ縄、紙垂、御幣歳神を迎えるための門松も依り代です。

更には寺社で頒布している御札やお守りも依り代になります。

人が依り代となる場合には巫(かんなぎ)と言われ、卑弥呼は祈祷師としての巫女として国を動かす政(まつりごと)を行っていました。

御神木の条件

御神木の条件

神様が降りてくる或いは神様が宿ると言われる御神木として崇められるには条件があります。

寿命が長いこと

縄文杉のイラスト

木の寿命は私達の寿命よりも遥かに長く、鹿児島県の屋久島にある屋久杉は幹回り16m、樹高30m、推定樹齢3000年以上、一説によると7200年とも言われる寿命の長さは驚くべき事であり、遥か縄文時代から日本を見続けていたことを思えば、存在自体がもう神の領域であり、不老長寿の仙人の領域です。

大きいこと

大楠のイラスト

鹿児島県姶良市蒲生町の蒲生八幡神社には幹回り24m、樹高30m、推定樹齢1500年と言われる大楠があって日本一とも言われていますが、樹の中には畳八畳分ほどの空洞があるそうですから、幹回りだけでも家一軒分を越えるほどの大きさがあるのは驚異的なことで、生きている巨大な存在は神そのものを感じざるを得ません。

聖地であること

奥の院聖地参拝

高野山奥の院の参道には、織田、豊臣、徳川、武田などの有名な戦国武将の供養塔を始め、親鸞、法然などの祖師の供養塔をはじめ大小20万基以上に及ぶ供養塔がひしめき合い、樹齢700年を超えるような高野杉の巨木が数多く存在し、神聖なる雰囲気を醸し出しています。

杉の巨木の間を歩くだけでも伝統の重さを感じ、信仰の聖地であることで心が洗われ、癒されるのです。