目次
紙垂とは
紙垂(しで)とは注連縄や麻紐などに付けて垂らす魔除けの折り紙のこと。
紙垂の由来
紙垂は雷の稲妻の形から来ているとも言われ、落雷があると稲が良く育って豊作になることから、縁起の良いこととしてその形が使われるとの説があります。
稲が開花して結実する頃に雷が鳴って雨が降り、雷の光にあたることで良く実るとされたことから、雷は稲の妻ということで「稲妻」と言われるそうです。
また雷は神が天から鳴らすものということで「神鳴り」が語源だとも言われています。
御幣とは
御幣は日本の紙垂を木または竹の幣串に挟んだものです。
元々は神々に捧げる捧げものを意味していて、布を木に挟んで捧げる捧げものが時代の変遷と共に布が紙になったと言われています。
また使われ方によっては神の降りてくる依り代として使われ、御神体にもなるのです。
結界として
やすらか庵のお焚き上げ供養では護摩壇の結界として使われています。
結界とは魔物が入らないように杭を打って縄を張り、祓い清められた領域のことです。
密教では実際の杭や縄を使わなくても身口意の三密業としての観想によって結界をすることがあります。
紙垂の作り方
まずは当サイトの無料型紙をダウンロードしてA4サイズ用紙にプリンターで印刷して下さい。
A4サイズ1枚から8枚の紙垂が出来ます。
紙はなるべく和紙のしっかりとした厚みのあるものを使用しましょう。
紙垂の作り方には様々な流派がありますので、他のサイトで公開している作り方とは違います事を御了承下さいませ。
紙垂の型紙をダウンロード
私が作成しましたので、ダウンロードして下さい…紙垂の型紙無料ダウンロード
A4サイズでこのような型紙がダウンロード出来ますので、A4サイズの和紙に印刷します。
赤い線、黒い線、黒い点線で構成されています。
- 赤い線…はさみで切ります
- 黒い線…山折り
- 黒い点線…谷折り
はさみで八分割
A4サイズ1枚から8枚の紙垂が出来るようになっていますので、まずは赤い線を8枚のパーツにはさみかカッターナイフで切ります。
このパーツが1枚分になりますので、紙の真ん中を山折りにします。
中に切り込みを入れる
はさみかカッターナイフで中の赤い線の部分に切り込みを入れます。
折り込む
山折り1か所と谷折り2か所、線の通りに折って下さい。
穴をあけて紐を通す
折り込みが済みましたら形を整えて丸印に所に穴をあけて紐を通せば出来上がりです。
大きめの針に紐を通して縫うように紙を通せば楽に通せます。
御幣を作りたい時には山折りと谷折りを逆にすれば左右対称の紙垂が出来上がります。
真ん中の部分を重ね合わせて棒を立て、紙と棒は水引などで結ぶか糊付けしても良いでしょう。
紙垂の使用例
魔除けとして清浄を保ちたい場所に、不法投棄されやすい場所に、泥棒などの災難除けとして、畑の作物の泥棒除けなどとして、いろんな場所で使えます。
外で使う場合には雨に濡れたり風でちぎれたりしたら厄を取ってくれたということで交換しましょう。
不動明王に付けてみました
毘沙門天に付けてみました。
こんな所にも
こんな所にも
こんな所にも、他にもいろんな所に使えます。
皆さんも是非使ってみて、清浄な領域を増やしていきましょう。