巳年とは

巳年のイラスト

古代中国では十干(甲・乙・丙・丁・戊・己・庚・辛・壬・癸)と十二支(子・丑・寅・卯・辰・巳・午・未・申・酉・戌・亥)を組み合わせた陰陽五行(いんようごぎょう)の思想によって暦が作られましたが、動物に当てはめられた十二支の中では巳は6番目に該当する年であり、動物の蛇で表されます。

乙巳(きのとみ)とは

42番目のイラスト

2025年は乙巳(きのとみ)の年になり、十干と十二支の60の組み合わせによると十干の42番目になります。

乙(きのと)について

巳の植物のイラスト

「乙」(きのと)は十干(甲・乙・丙・丁・戊・己・庚・辛・壬・癸)の2番目に位置し、生命の循環では植物が成長し広がっていく様を表します。

更に「乙」は五行の「木・火・土・金・水」と「弟・兄」(陰・陽)の組み合わせによれば「木の弟」になり、木が山の大木を表し成長、発育、季節の春、弟は陰で支える、辛抱強いという意味なので、山の大木のように成長しているが、繊細で物事に対する執着が強く、周囲を支える役目を果たし辛抱強いという状態です。

巳について

弁財天とヘビのイラスト

「巳」は十二支(子・丑・寅・卯・辰・巳・午・未・申・酉・戌・亥)では6番目に位置し、変温動物である蛇とされ、十二支は植物の成長を表すので、巳は成長することが止む「已」であり、成長することが極限にまで達した状態を表します。

蛇は脱皮しながら成長することから、復活・再生の象徴とされ、神秘的な力を持つので神の使いでもあります。

ヒンドウー教の三大最高神の一人ブラフマー(梵天)が、妻とすべき女性をサラスヴァティ河の水から作ったので弁財天は水の神であると言われていて、水場を好む蛇、或いは龍神を使うとされます。

宇賀神とは我が国で中世以降に庶民の間で信仰された蛇や龍の化身とされる神で、翁面蛇体の宇賀神を頭の上にいただく姿の弁才天が信仰されています。

2025年生まれの人

出産のイラスト

2025年(令和7年)は九星では二黒土星、七福神では大黒天になります。

二黒土星の人は土の性質を持ち、土は万物を作り出して育成すると共に分解して土に戻す役割を持ち、母なる大地のような優しさと忍耐で常に目立たない所でも努力を続けることから利己的な欲望を持たずに一歩引いた所で活躍すれば人からの信頼を得ますので、補佐役に徹することが成功の秘訣です。

☆二黒土星の人の特徴は

  • まじめ
  • 地道にコツコツ
  • 主役よりサポート役
  • ボランティア精神
  • 過去にとらわれない
  • 嫉妬深い
  • 変化を好まない

二黒土星生まれの人は生命力が強くて忍耐強く、混乱の時代を生き抜くための力を生まれつき持っていますので、将来は遅咲きではありますが大器晩成、必ず我が国をしっかりと支える器になってくれることでしょう。

2025年はどんな年

尼僧のイラスト

2024年は戦争の影響が世界中に伝播して混乱を招き、新型コロナは終息することなく私達と共に在り続け、物価は上昇し続け、物は不足し、凶悪事件が身近な所で起こるようになり、安全・安心の生活がどんどん遠ざかっていくことを感じた人が多いことでしょう。

2025年は本来であれば充分に成長が見込まれる成熟した年になるはずなのですが、今は世界中で混乱の時代になり、相手を助けることよりも自分の利益優先、力を持つことが正義となり、武装の上にしか成り立たない幻の平和を追い求めることで、最終的に私達の生活が苦しくなるのです。

我が国の人口の減少も加速し、政治は子供と共に未来を作り出していきたくなる希望の持てる対策をしないといけないのに、本質から外れた少子化対策ばかりで効果なく、我が国は今や先進国ではなくて後進国であるという自覚を持たないといけません。

家族健康のイラスト

そうは言ってもそれぞれの家庭の中で平和な一年でありたい、健康で過ごしたいという基本的な希望は何時の時代も変わることなく、こういった時代の中でも時代の混乱に巻き込まれるのではなくて、自分達の家族平和が世界の平和に繋がっているのだという気持ちで新しい一年を迎えたいものです。

2025年は大黒天の年

大黒天

2025年は二碧土星、七福神の中では大黒天の年になります。

五穀豊穣信仰

大黒天の五穀豊穣信仰

大黒天は五穀豊穣の神、五穀豊穣とは米、麦、粟(あわ)、豆、黍(きび)または稗(ひえ)の五穀が豊かに実ることです。

我が国では豊かな四季と自然に恵まれて狭い国土ながらも作物が豊かに実る環境があります。

これからの時代は我が国では人口が減り、国民の高齢化が進みますので生産者の人口も減り、食料の自給率が減るばかりです。

お金を出せば世界中から物資が自由にしかも大量に入ってくる時代に、物作りをしていても利益が少なく苦労ばかりの第一次産業は敬遠されて廃れていっています。

先人達が積み上げてきた知恵や工夫も後継者が居なくて消失するか、外国に流失することは誠に残念なことです。

今一度物を作る喜び、そして生きる喜びを大黒天信仰で呼び覚ましたいものです。

Made in Japanのタグが付いた製品の品質の高さと機能性の良さは世界中で認められていますが、世界との競争に敗れて減りゆくばかり、物作りをやめた国の行き先は貧困の国なのです。

物を作る喜び、人に届ける喜びを忘れてしまってはいけません。

大黒天は豊作を授ける神、自然の恵みを喜ぶ神なのです。

商売繁盛

商売繁盛のイラスト

大黒天は商売繁盛の神、物を作って売るのに、価値ある物で良い物がたくさんできれば商売繁盛につながります。

作っても利益が出ない、損をしてしまうようでは作る喜びは失せてしまいます。

千客万来、たくさんの客が来ることで店が賑わい、賑わう店に惹かれてまた多くの客が来るのです。

作る人も、そして消費する人も共に幸せになれるような社会をめざすのが大黒天の信仰です。

大黒天は年の初めに七福神と共に宝船に乗って一軒一軒の家庭に福を届けにやってきます。

お正月は福を授け、災難から守ってくれる歳神様をお迎えする行事です。

福笑いのイラスト

家庭の中で福笑い、皆で笑って居れば福の神が来てくれるのです。

☆新しい年には毘沙門天の御札と御守りを頂いて開運を!