仏教と散骨

わが国での法事やお葬式などのあり方は元々純粋な仏教ではなくて、土着の宗教や神道、道教、儒教などの要素が色濃く反映されていますし、同じ仏教でありながらも宗旨宗派によって死後の世界観というものは違います。

仏教というものが色々なものを取り込んだ結果として今の形がある訳です。

お釈迦様は弟子たちに対して、死後の肉体にはこだわらないことを説かれ、釈迦の葬儀をする時間があるのなら、自らの修行をするように遺言されました。そういう意味では散骨というものは、とても理に適ったものであり、仏教ではこだわらないということの他に、真理を求める姿勢が必要だと説くのです。

我が国におけるお墓の役割は、肉体を土に還すという目的と魂を呼び寄せるという目的がありますので、散骨して大自然に還っても、魂を呼び寄せることは同じように出来ます。

魂の世界は仏教では四十九日までに輪廻転生するとされ、我が国の民族的な感覚としては50年の間、天上に居るとされますが、魂の世界は信仰の世界でもあり、魂は信じた所に行くということでもあります。