Q.掛け軸はお焚き上げしてくれますか
A.掛け軸とは書や水墨画、山水画、花鳥画、仏画、念仏などを描いた巻物で、主に観賞用として床の間に飾られ、季節や行事ごとに掛け変えるような楽しみ方をすることが多い身近な装飾品であり、古来から親しまれてきました。
和室の床の間に飾られることが多いので、書としては「日々之好日」「一期一会」などの名言が書かれ、山水画、花鳥画などは季節感を楽しみます。
仏画や念仏などを描いた掛け軸は信仰の対象として掛けられることが多く、仏壇の中にも小さな仏画が描かれた掛け軸があるもので、法事の時だけ使う大きくて立派な掛け軸を家宝として持っているような家もあります。
掛け軸の中でも礼拝の対象もしくは信仰の対象としての掛け軸は仏像で言うなら御本尊と同じであり、とても大切にされ、仏画としては阿弥陀如来、釈迦如来、十三仏、或いは達磨大使、親鸞聖人、弘法大師などの祖師などが描かれ、念仏としては南無阿弥陀仏、南無妙法蓮華経などが書かれています。
また神道では書としての「天照皇大神」や七福神、宝船、聖徳太子などの画も礼拝の対象として、或いは縁起物として大切にされます。
これらの礼拝の対象もしくは信仰の対象としての掛け軸は、もし処分することになった場合には、仏壇や神棚、神仏像と同じ扱いですから、くれぐれもゴミとして捨てるのではなくて、お焚き上げ供養を利用して下さい。
また高価な物であったり、言い伝えがある物、家宝である物などは一度鑑定してもらって下さい。
お金に変えることが出来ればある意味誰かが使ってくれる訳ですから無駄にはなりません。