仏壇の中の位牌が一杯
地方の旧家に行くと仏壇の中に位牌が所狭しと並んでいることがあり、亡くなる人が増える度に増えていきますが、仏壇の中に位牌が一杯になったらどうしたら良いのでしょうか。
仏壇の片付け
地方の旧家と言われる家では大きな仏壇があり、中には大きな位牌が所狭しと並んでいるような光景を見ると、なるほど多くのご先祖様がいて長く続いている家柄なのだなと感心いたします。
こういった長く続いた家は家業というものがあり、家業を継ぐ者が後継者であって、後継者は家や財産を継承すると共にご先祖様の祭祀も請け負うことになります。
最近は旧家であっても後継者がいなくて家が絶えてしまうことが増えて、後継者がいても家業を継がずに別の場所でサラリーマンとして暮らしていることが多く、こういった場合では、世帯主夫婦が共に居なくなれば、家屋敷は放置されたままになったり、処分するということになってしまいます。
同時にお墓はそのままにしていますと無縁仏になってしまいますので、墓じまいして、お墓の中の御先祖様の遺骨は散骨供養、樹木葬、合葬墓、永代供養などの後継者不要の選択肢を選ばざるを得ません。
仏壇の中のご先祖様のお位牌は放置していると申し訳ないからと持ち帰ったところで、いざ我が家の仏壇に入れようとしても多すぎて入らないようなことがあるのです。
仏壇の中の位牌が一杯になる理由
仏壇の中の位牌が一杯になる理由としては
- 仏壇は大きい物だが、1つ1つの位牌が大きすぎる
- 自然に位牌が増えていったらこうなった
- 妻の家が絶えてしまったので位牌を持って来て仏壇に入れた
などで、場合によっては仏壇を大きくすれば解決することもあります。
姓が違う位牌を一つの仏壇に
夫婦で暮らすようになってお互いに歳を取って来ると親が亡くなるという事態に遭遇する訳で、両親ともに亡くなってしまうと家やお墓の片付けをすることになるのです。
家にあった仏壇は閉眼供養の上でお焚き上げ供養に出したとしても位牌の処分は忍びないからと持ち帰って自宅の仏壇にお祀りすれば、場合によっては姓が違う家の位牌を一つの仏壇にお祀りすることになってしまいます。
違う家の位牌を一つの仏壇にお祀りすることについては昔から様々なことが言われていますが、いずれにしても位牌が増えてしまうことだけは事実です。
多すぎる位牌はストレスになります
仏壇の中に位牌がたくさんあって、しかも壊れかけている位牌があったりしますと、掃除をする度に壊れては直しの繰り返しで、礼拝の対象なだけに意外と神経を使いますので、精神衛生上好ましいことではありません。
多すぎる位牌は知らず知らずのうちにストレスになってしまうのです。
多数の位牌を1まとめにするにはを是非参考にしてください。
回出(くりだし)位牌にする方法と、過去帳位牌にする方法があります。
やすらか庵では位牌をまとめたりしてお祀りし易い工夫を提案していますので、お気軽にご相談くださいませ。