少子高齢化とは
少子高齢化とは生まれてくる子供が減って、高齢者が増えていき、人口が減っている状態の社会のこと。
少子化について
国が経済的に豊かになって個人の価値観が多様化し、男女の役割の区別が少なくなって女性の社会進出が進み、仕事や趣味に生き甲斐が見出されるようになれば、結婚して家庭を持つということに価値観を持てなくなってしまいます。
結婚しても女性が家庭を守るという旧来の家庭のあり方が崩れ、共働きで子供は不要になってしまいます。
地方に於いても一軒の家に親、子、孫の三世代或いは四世代が生活するといった家族制度が減っていくばかりで、家業を捨て、若い人は都会に出て独立した所帯を持つということが増えていますので、地方の空洞化は進み、結果として少子化につながっているのです。
高齢化について
経済社会が成熟して様々な価値観が生まれて家庭や子供に対しての価値観が薄れた結果として次に来るのが社会の高齢化の現象です。
高齢者が増えてくれば国家の社会福祉が膨れ上がって、若い人達の負担が増えるばかりとなり、構造としては一人の若者が何人もの高齢者の面倒を見るという形になってしまい、国力は落ちて貧しい国になってしまいます。
また医療技術の進化によって平均寿命が増え続け、完全に高齢化社会になってしまいますが、そういった人達もやがては天寿を全うしたら減っていきますので、高齢化は結果として人口の減少につながるのです。
少子高齢化の現状
我が国の人口は2005年を境に減少に転じ、その減少の度合いは年々加速しています。
我が国の人口は2005年の12,729万人からは年々減り続けて2022年現在では12,431万人となり、今後更に減り続けていくのです。
人口が減ることによる弊害
人口が増え続けている国は発展している国であり、若い人が多いことから国としての生産力が高く、豊かな国になっていきますが、人口が減り続けている国は衰退している国であり、若い人が少ないことから国としての生産力が低く、高齢者を抱えての社会福祉に莫大な労力がかかり、貧しい国になっていきます。
我が国はこれまで先進国という自覚がありましたが、今ではもう後進国と言わざるを得ない現実があるのです。
国力が落ちて後進国になることにより国際的な地位は低下して物価が上がり収入は減り、生活に必要な物が手に入らないなど、生活に支障が出るのです。
お墓のあり方を見直す
死後の安住の地だと思っていたお墓も後継者が居ないという問題が頻発し、維持管理していくことが出来なくなっての墓じまいが増えています。
一昔前のように親子孫と一緒に暮らしている家は少なくなって世代毎に別々の家に暮らし、そういった家は住んでいる人が居なくなってしまったら片付けてしまえば済みますが、先祖のお墓をどうするか、そして自分達のお墓をどうするかという問題が重くのしかかっています。
これまでのお墓のシステムは後継者が居ないと成り立ちませんので、後継者の居ない方の選択としては散骨供養、樹木葬、合葬墓、永代供養などの選択肢の中から選ぶということになるのです。
今流行りの室内の納骨堂も経営破綻して潰れる所が実際に出てきていますし、民間の霊園の経営破綻もあって、これからは霊園の破綻が続いていくことでしょう。
お墓を作った時には後継者が居ても何代か後になって後継者が居なくなる例が後を絶たず、都立の多磨霊園や八柱霊園でも創建から90年近く経ちますが、既に1割から2割のお墓が無縁仏になっているか、なりかけていると言われています。
仏壇や神棚、位牌も後継者が居なければ成り立ちませんので、閉眼供養してお焚き上げ供養ということになっります。
今の時代はお墓のあり方を今一度見直す時期に来ているのです。