除夜の鐘とは

除夜の鐘のイラスト

除夜の鐘とは12月31日の深夜0時の前後に寺院で撞く鐘のことで、新しい年を迎えるに際し、108あると言われる煩悩を消し去る目的で108回撞かれることが多い。

鐘の役割

釣鐘のイラスト

寺院の釣鐘には周囲近隣に時を知らせたり、法要の開式、願い事を叶える、厄を払うなどの様々な役割があります。

時を知らせる

時を知らせる鶏のイラスト

寺院の鐘は今の時代のように常に正確な時間が分かる時計が普及していなかった昔の時代には、周囲近隣の人達に時を知らせる役割がありました。

広い畑で農作業をしていたり、山の中で山林作業をしている人達にとっては、お昼時や作業の終了時刻が分かるので重宝されていたのです。

今でも地方の寺院では朝6時に時を知らせる鐘を鳴らすことがありますが、高野山金剛峯寺にある「六時の鐘」は時を知らせる鐘として有名で、朝六時の鐘を始めとして22時までの偶数時に鐘を鳴らして時を告げ続けています。

寺院の鐘の音は時を知らせる風物詩として定着してきたので生活の中に溶け込んだ音として親しまれてきましたが、都会で寺院の周囲に家が密集してくるようになると住人の中には騒音としてうるさいと思う人も出てきて、近年では時を知らせる鐘を廃止する傾向にあります。

平和を願う

父母の恩

鐘の音は仏法を世界中に届けるという意味があり、鳴らすことによって平和への願いが込められています。

音が四方八方に広がっていくことから、何処までも広がって欲しいという願いを運んでくれるのです。

平和の鐘と称する観光地の鐘は、鳴らすことによって平和の願いが世界中に響くのです。

厄を払う

お祓い

鐘の音はお経の音であり、仏の声でもあります。

鐘を打つことによって一番近い所に居るとその振動を全身に浴びることになり、厄を払うことになるのです。

寺院では手水屋の水で身口意を清め、灯明によって行く先を照らし、香の香りによって更に身口意を清め、鐘の音によって仏法を聞き、厄を払うのです。

参拝の証として

仏門のイラスト

寺院によっては参拝した人が自由に鐘を撞くことが出来ますので、参拝の証として鐘を撞きます。

御本尊様への御挨拶にもなりますし、寺院に伝わる法を広めるということにもなります。

自らの厄払いにもなりますので、撞いてみては如何でしょうか。

多くの人が並んでいる時には、前の人が付いてからしばらく待って余韻が消える頃に撞くようにします。

除夜の鐘は厄払い

僧侶の説明のイラスト

除夜の鐘は私達の心の中にある108の煩悩を一つずつ消していくために108回撞きますが、過ぎ去った1年間の煩悩の迷いを消し去り、清らかな体と心で新しい年を迎えるために大晦日に撞くのです。

近年では一年に一度の除夜の鐘も深夜の騒音として苦情があることから、除夜の鐘を撞く寺院は少なくなりましたが、一般の人も撞くことが出来る寺院がありますので、撞かせて頂ければ良い厄払いになります。

新年を迎える基本は徹底的に大掃除して身も心も浄め、歳神様を迎えることですから、家の掃除だけでなく心の掃除をするという意味で除夜の鐘の音を聞いてみて下さい。