お焚き上げ品を送る時
お焚き上げの品物は寺社の御札や御守り、思い出の写真、位牌、仏壇など様々な物があり、年末年始にお焚き上げを利用することが多いですが、一年に何回も利用して良いのでしょうか。
御札や御守りは年末年始
神社や寺院で頂いた御札や御守りは、頂いた所にお礼を添えてお返しし、新しい御札を頂くというのが礼儀ですから、ほとんどの方が初詣の時に新しい御札を貰ってから古い御札をお返しすることになり、この場合には年始に一回のお焚き上げ供養の利用ということになります。
遺品整理とお焚き上げ
故郷の両親が亡くなったので家を処分する時には、まずは遺品整理をすることになりますが、遺品整理には決まった時期というものがありませんので、適宜行うということになります。
まずは家族で集まって形見分けを済ませてからのお片付けになります。
故郷の両親が共に亡くなったような場合には「家じまい」と言って家屋敷と土地を処分することも増えていますが、家一軒分の物品を処分することは時間と労力が掛かり過ぎるので、大まかな部分だけを自分達で片付けて後は遺品整理の業者に任せることにより、短期間で計画的に処分することが出来ます。
近年では遺品整理の業者が積極的にお焚き上げのメニューを採用することにより、安心感を打ち出しているようです。
遺品整理では仏壇、神棚、位牌なども処分することになりますので、可能であれば僧侶に来てもらって読経の上で閉眼供養してもらい、お焚き上げ供養すれば粗末になることなく、天にお還しすることが出来ます。
思い出の詰まった品物や写真は段ボール箱に詰めてお焚き上げに持参するか送るなどします。
遺品整理をしている間は中々片付かないので、お焚き上げを何回も利用することになると思います。
終活とお焚き上げ
終活とは介護が必要になった時の方法や病院での処置の要望、死後の葬式などに関する要望などをまとめたり、自分の死後に後継者が居ないから今のうちに身辺整理しておきたい、後継者はいるのだが迷惑をかけたくない、などの理由で生きている内に行う身辺整理のことです。
必要の無い物や使う予定の無い物は思い切って捨てるか、終活とお焚き上げ供養をうまく利用すれば、心残りなく綺麗に片付けることが出き、残りの人生を身軽にそして有意義に過ごすことが出来るのです。
お焚き上げを何回も送ること
お焚き上げは天に送る宅配便だと思えばたくさん送れば送る程、貯金が増えるようなものです。
私達の世界で目に見える物を目に見えない物に変えて天に送るのですから、それは亡き人に対してのプレゼントにもなりますし、自分自身に対する見えない貯金です。
お焚き上げ供養はこういった日常生活の中で出てて来た物を何回送っても構いませんし、日常生活に利用することで感謝の気持ちを表現し、結果として生活が豊かになる方向に進んでいくものです。