守るとは
守るとは家の外から敵が入ってこないように見張ることと、家の中の安全と安心を見張ることです。
外敵を防ぐ
家族を守る、家を守る、家庭を守る、会社を守る…人には守るべきことがたくさんあります。守るということは、外敵を防ぐということであり、「男子家を出ずれば七人の敵あり」と言われるように、何処に行っても敵だらけの社会で、お人好しがバカを見ることの繰り返し、守るだけではダメで、攻めていかないとやられてしまうと感じている人は多いことでしょう。
私達人間世界の一つ下の世界には阿修羅の世界があって、実は阿修羅は私達よりもはるかに頭脳明晰、優秀で、どうして私達人間界より下にあるのかと思うけれど、実は阿修羅はとても優秀な故にプライドが高く、闘争心が強くて毎日争いばかりしているから、私達人間界より下にあるのです。
私達も阿修羅ほどではないけれど、プライドというものがあり、それを守るために戦っていることが多いのです。
戦って相手を打ちのめしてしまうことを勝利と言いますが、打ちのめされた相手にしても簡単に諦めることはありませんので、戦いの連鎖が止まることはありません。
しかし外敵に対しては家族が安心して暮らすことが出来るように守ることだけで良いのです。
真に強い者には見張るだけでそのパワーに圧倒されて、悪い者が寄り付くことが出来ません。
外敵から家族を守るのは家族の中では夫の役目ですが、今の時代では妻が守っても構いません。
家庭を見張る
家の中では家族の者が安心して暮らすことが出来るように見張るのが家族の中では妻の役目ですが、誰が守っても構いません。
家の中では優しく見守っていれば家庭の中は平和です。
しかし家族の者が皆で力を合わせて作り出していくのが家庭の平和であり、それぞれに相手を思う気持ち、相手の幸せを願う心があれば良いのです。
家庭の中では誰かが病気したら治るように看病しなければいけません。
疲れて帰って来ても家庭の中を最も安らげる場にしましょう。
挨拶を欠かさずに、日常の会話を大切にしましょう。
家族を守る毘沙門天
毘沙門天は天部の世界にあって、妃の吉祥天と子の善膩師童子と共に家族の姿を取る家族神です。
鎧兜に身を固めて外敵から家族を守り、左の手に持つ宝塔の智慧で家族を正しく導き常に正しい判断をし、右の手に持つ如意棒からはたくさんの幸せが湧きだすことによって家族を幸せにするのです。
毘沙門天は仏法の世界では北方の守護神であり、仏国土を守り続け、多くの衆生に正しい法を伝えるのが仕事なのです。
家族を守るということは大切な仕事です。
世界の平和はまずは家族の平和から始まるのです。