御朱印帳とは
御朱印帳は霊場巡りなどで寺社を参拝した際に証として頂く本尊の朱印を押し、寺社名や本尊名、参拝年月日などを筆書きして記帳されたもの。
御朱印の功徳
四国八十八か所巡り、西国三十三観音霊場巡りなどの霊場巡りは、決められた霊場を本来は一つ一つ歩いて巡っていく修行で、それぞれの寺院には全体の中での固有の位置付けがあり、一か寺巡る度に巡礼の功徳が積まれて、最終的に全部を巡ることによって巡礼の功徳が成満するのです。
一か寺一か寺を巡ったという証としての御朱印をご朱印帳に書いてもらい、霊場巡りが完結する度に1冊増えていくのですが、霊場巡りをした人にとっては巡礼の記念であり、自分の勲章でもあるので、とても大切にされているのです。
御朱印帳の他にも
またご朱印帳の他に掛け軸や、経帷子(きょうかたたびら)と言って白衣にご朱印を頂くこともあり、この掛け軸や経帷子もまた巡礼をした本人にとっては家宝と同じくらいの価値があるものです。
亡くなった時の副葬品として
巡礼をされていたご本人様が亡くなった場合には、御朱印帳はご本人様にとっては宝物であり、巡礼と言う功徳を積んだ証なので副葬品として他の巡礼用品と共に棺桶の中に入れて差し上げることがあります。
御朱印帳を副葬品として棺桶の中に入れる事に関しては全国何処であっても全く問題ありません。
また巡礼の時に来ていた御朱印の付いた白衣を、死に装束の経帷子として用いることもありますが、こういった使い方こそご本人が修行した証であり、ご自分で積んだ徳なのですから、是非とも着せてあげたいものです。
御朱印帳の処分
亡き人が残した御朱印帳はゴミとして捨てることに何の問題もありません。
普通に捨てても構わない物でしたら可能でしたら塩を一振りして白い紙か半紙に包んで出しましょう。
しかしながら故人が道を求めたり、願い事があって命がけで霊場巡りをした記念としての御朱印帳などは簡単に捨てられるものではありません。
故人の思いや願いが感じられるからなのです。
御朱印帳のお焚き上げ
亡くなった人の遺品整理している時に御朱印帳、掛け軸、経帷子などが押し入れなどから出てくることがありますが、こういった物に関してはご本人様が積んだ徳の証としての宝物ですから、貴重な物を少しだけ残して、後はお焚き上げで天に届けて差し上げれば必ず喜んで頂けます。
御朱印帳や掛け軸などは形見分けとしては皆さんあまり欲しがりません、かと言って捨てるような物ではありませんので、こういう時にはお焚き上げ供養でご本人様にお届けてして差し上げるのが親切だと思います。
御朱印帳のお焚き上げ供養は次のいずれかで大丈夫だと思います。
たくさんある時には