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お焚き上げで開運を
私達日本人は物に魂が宿ると信じて大切に使うと共に、魂を天に送り続ける方法として、どんど焼きなどを通して開運法の文化として伝えられてきました。
捨てる事で流れが変わる
私達の人生の中ではどうしても捨てきれない物や考え、生活習慣などに執着するあまり、せっかくの新しいチャンスを逃したり、自分だけが取り残されたり、人と上手くいかなかったりするものです。
どうしても捨てきれないものがあるということは、守りの体制に入っているということで、守るということはとても大切な事なのですが、度か過ぎると自分だけの殻に閉じこもってしまうのです。
こういう時に古い物や考えを捨てるお焚き上げ開運法がとても役に立ち、今までの流れが変わって新しい一歩を踏み出すきっかけにもなるのです。
捨てるという事
私達が物を捨てる時は消耗品として使い切って捨てる場合とまだ使えるのに捨てる場合があります。
消耗品を捨てる
私達は日常の生活の中で普通に物を消費して捨てるということを繰り返していますが、消耗品に関しては使えなくなったからとか、古くなった、使い切ったなどの理由で捨てることは当然のことであり、そのような物はいつまでも置いていたら邪魔になるだけで、何の役にも立たないのです。
消耗品は最初から使い切って捨てることを前提に作られていますが、場合によってはまだ使えるのに捨てることもありますが、所詮消耗品ですのでこだわることなく捨ててしまいます。
まだ使えるのに捨てる
趣味の道具や出来上がった作品、コレクション、雑誌や書籍、絵画や装飾品、土産物などは置いたり飾ったりするだけでも価値があり、特にコレクションなどは持っているというだけでとても価値のあることなので、使うということには当てはまらないかもしれませんが、飽きてしまったり引っ越ししたりなどの理由で捨てることがあります。
たとえば結婚が決まってからの引っ越しはとてもお目出度いことで、希望に満ちた引っ越しになりますので、引っ越し先の新居で何もかも新しい物を揃えたいもので、まだ使えるのに勿体ないと人から思われても意外と思い切って捨てることが出来るのです。
しかしまだ充分に使えたり新しかったり価値が有るものでしたらオークションで販売したり、リサイクルショップに持ち込んでお金に換えるという方法が良いと思います。
良い捨て方
私達は消費文明の中で普段から何気なく物を捨てていますが、捨てる時に物に対して「ありがとう」の労いの言葉を掛けてみて下さい。
物に対して感謝の言葉を掛けるなんてバカらしいと思ってはいけません、この「ありがとう」は言霊で、万事がうまくいくための大切な呪文なのです。
実はこの「ありがとう」を言うことで気が充実してエネルギーに満ちてくるのです。
「ありがとう」はたくさん言えば言う程気が充実するのですから、そのきっかけとして物に対しても「ありがとう」を言う習慣をつけるための大切な訓練なのです。
そして物にも心があるのなら、何も言われずにゴミ箱にポイと捨てられるよりも、労いの言葉をかけてもらった方が作られてきた甲斐があったというもので、「ありがとう」の言葉を掛けることで物にも感謝される人になるのです。
捨てきれない物
しかし、愛する人から頂いた大切な物だけれど、今はもう別れてしまったとか、亡くなってしまったという場合には、人によってはいつまでも捨てるような事が出来ませんし、持っていても使うことも出来ません。
ましてや捨てるなんて言う事は絶対に出来ないことなのです。
勝てると思って準備した裁判の資料だけど負けてしまったとか、とても良いアイデアだと思ってまとめていた資料が他社に先を越されてしまってお蔵入りしたとか、離婚しようと思って取り寄せた離婚届に判を押して机の引き出しに仕舞っていたが、結局出せなかったとか、誰でも人に知られたくないようなちょっとした秘密や失敗はいくらでもあるものです。
捨てる事は悟りである
釈迦は何一つ不自由のない生活で、将来を約束された大国の王子の身分であったにも関わらず、真の幸せの姿では無いと嘆いて地位や身分、家族などの一切の物を捨てて出家して修行し悟りを得たのですが、私達の身の回りにある物は全て執着してはいけない幻だと説き、全てを捨てることにより真の平安なる境地に達することが出来たのです。
捨てる事は悟りなのですが、しかし私達凡人は仕事をして家庭を持ち、物に囲まれないと生きていけません。
しかしそのような中にでも釈迦の説く仏法は役に立つ法であり、捨てることによって執着の心を捨てることを説いているのです。
私達は大切な物に対して自分だけの物である、盗られてはいけないし、人に上げたりするものではないという執着があり、その執着があるからこそ物を守ろうとするのですが、守ることばかりに必死になっていますと、いつの間にか物の奴隷になっていて、苦痛さえ感じるようになってしまいます。
一度捨ててしまえば楽になりますし、何でこんな物に拘っていたのだろうかと感じるはずです。
お焚き上げと終活で開運
私達がこの世に一旦生まれて来たら老病死は避けることが出来ない宿命で、病気になることはもちろんのことですが、老いやその先の死は必ずやってきます。
終活とは
終活とは自分が亡くなった時になるべく周りに迷惑を掛けないために、予め不要な物を処分したり死後の手配を済ませておくことです。
終活には自分の余生を如何に有意義に過ごすかということや、最初限度の物で足りる事を考える良いきっかけになり、余裕のある余生を過ごすことが出来ます。
終活の中では捨てるということがとても大切なことであり、不要な物を処分して必要最小限の生活にしておくことが死への準備となります。
終活でスッキリ
人生の終盤に差し掛かってもう何時亡くなってもおかしくないと思ったら、思い切って物を捨てましょう。
どうせ自分が死んだら捨てられるのだからと思えば気が楽になり、惜しいという気持ちが無くなります。
まだ終活は年寄の人ばかりが行うものではありません、若いと思っていても人生、いつ何時何が起こるか分からないのですから、誰でも死に対する準備はしておくべきなのです。
物を捨てる時に思い出のアルバムなど、どうしても捨てられない物はお焚き上げ供養を利用しましょう。
終活で開運
死の準備が出来た人は生きている時間を大切にすることを真剣に考えるはずで、それが良い生き方に繋がってきます。
残りの人生をのんびりと過ごすことも良いことですが、死への準備をしておいて、自らの生まれてきたことの意義と使命、役割を見つめ直し、自分が何処から来て何処に行くのかを真剣に考えればのんびりしている場合でないことに気が付くはずです。
釈迦は何もかも捨て去ってから修行の道に入って最終的に悟りという至極の幸福を掴んだとすれば、捨て去ることは修行の第一歩であり、物を捨てることによって執着という煩悩からの解放が得られることが大切な事なのです。
私達の人生は案外、物に対する執着に縛られるばかりで、いざ物が無くなってスッキリしてみれば、今までこだわってきたことがバカバカしくなってきます。
そういう意味では無駄な執着心を捨てるために一度思い切って物を捨ててみましょう、そしてどうしても捨てきれない物に関してはオークションやリサイクルショップで売る、或いは人に差し上げる、お焚き上げ供養に出すなどの方法で一度スッキリしてみて下さい。