戒名の信士、信女とは
信士、信女とは在家の者が仏に帰依して仏門に入門するという意味で授けられる名前のことで在家の信者ということになり、男性の場合には信士、女性の場合には信女になります。
在家の信者の役割
仏教では世俗の生活を捨てて教団に入って修行する出家者と、世俗の生活を続けながら出家者の教団を支援する在家者とに分かれます。
出家者は悟りを求めて自ら修行をすると共に、在家者に対しては法を説き、幸せな生活を送ることが出来るように祈り、在家者の家々を廻る托鉢などを通して在家者の功徳を積む機会を作ります。
在家者は仏門に入る時に戒を受けることにより、仏法に根差した正しい生活を送ることを志し、少しでも悟りの世界に近づくことが出来るように法を学びます。
信士信女の位置付け
戒名にランクがあるとすれば信士、信女は最も下位のランクではありますが、皆が普通に頂くという意味では最も普及している戒名です。
死後に戒名を頂くという流れの中で、生前中に特に仏教に熱心に帰依していた人は中々居ないものであり、全く仏教に関心の無かった者が死後に「〇〇院〇〇〇〇居士」などの立派な戒名を頂いた所で、仏弟子としては中身が伴わない弟子が誕生するということになってしまいます。
そういう意味ではまあまあのレベルの戒名をもらっておいて、あとは本人の努力次第で上がっていくというのがよろしいかと思います。それが修行というものだと思います。
信士信女の戒名の構成
信士信女の戒名は、△△〇〇信士、△△〇〇信女となります。
△△の部分が道号と言い、故人様の生前の生き様を表します。
〇〇の部分は戒名であり、仏門に入った者に対して授けられる名前であり、この戒名には俗名から一字頂くことが多いです。
例えば俗名が「和則」(かずのり)さんを戒名にする場合には、「和秀」(わしゅう)のように、訓読みから音読みに変わり、意味としては「皆と和すること、平和を好むことに優れた人」のようになります。
信士信女の費用は
戒名の信士信女はランク的には一番低い戒名になり、一般的には高額なお布施の出せない人のための「お気持ちでどうぞ」的なメニューであることが多く、しかしながらその「お気持ち」がどれ位の金額であるのかが分かりにくいところであります。
戒名としての一般的なお気持ちとしては1万円~5万円程度ではないかと思います。
寺院によっては敢えて高いランクの戒名を出さないという所もありますから、その場合の信士信女は最も普通の戒名という扱いになります。
信士信女の戒名2万円、位牌付きで3万円
やすらか庵では、信士、信女の戒名授与して位牌を作り、開眼供養してご自宅にお送りするサービスを3万円で行っています。
位牌は塗り、黒檀、紫檀の中から好きな位牌が選べます。
葬儀を簡単にしたので戒名を頂かなかった、直葬の葬儀をしたけれど後になって後悔している、などの方でも戒名を頂けば良い供養になること間違いありません。
戒名だけ頂きたい場合には、信士信女の戒名授与だけのサービス2万円もしています。
どちらも費用的にも十分に納得できる内容ですので、一度ご検討くださいませ。
葬儀が済んでしまってからの戒名授与でも構いません。