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五大明王とは
五大明王とは密教独自の有力な大日如来の化身としての明王部の集まりで、不動明王を中心に四つの方向を守護します。
明王について
明王とは明呪(みょうじゅ)のことであり、明呪とは真実の世界を表現する言葉であり、真言のことです。
密教に於いては真言の力は強大な力であり、その力が絶大なる者を「明王」と言います。
つまり「明呪の王」であり、唱える真言に大いなる力があります。
五大明王の構成
五大明王は大日如来の化身として、不動明王を中心として東西南北それぞれの方角を守護します
北方の守護者は真言宗では金剛夜叉明王、天台宗では烏枢沙摩明王となっています。
忿怒の由来
密教における金剛界五智如来が、それぞれに教令輪身として姿を現したのが五大明王であると言われ、大日如来の化身と言うことになりますが、明王は大日如来の命を受けて仏教に反する衆生を調伏(ちょうぶく)するために現れるのです。
調伏しにくいような衆生に対して力づくでも引き入れるようにと、様々な武器を持ち、恐ろしい顔と激しい姿の忿怒の相をしているのです。
五大明王の功徳
五大明王の功徳は何と言っても真言を唱えた時に得られる力であり、明王の中でも特に力の強い五大明王の真言を唱えれば向かうところ敵なしです。
五大明王の真言
五大明王の真言は繰り返し唱えることで力を発揮します、その数は7回、21回、108回、千回などです。
不動明王
- ノウマクサンマンダバザラダンセンダマカロシャダソハタヤウンタラタカンマン
降三世明王
- オンソンバニソンバウンバザラウンハッタ
軍荼利明王
- オンアミリテイウンハッタ
大威徳明王
- オンシュチリキャラロハウンケンソワカ
金剛夜叉明王
- オンバザラヤキシャウン